なかなか取れない首の痛みは頸椎1番と2番の間の障害が原因だった

首の痛みに何年も悩まされていませんか?
首を動かすとゴリゴリ音がしませんか?
治療を受けても同じ症状がすぐに出て来ませんか?

それは、痛い場所の他に原因があるからかもしれません。

なかなか取れない首の痛み

首の痛みを抱えて生活している方の苦労は痛みのない方にはなかなか理解できません。首を動かさずに生活するのは困難ですし、動かさなくても首は一日中頭を支えていなければなりません。

また、首の痛みは頭痛などの体調不良も引き起こします。なにより問題なのはこんなに辛いのに周りの人にはその辛さが全く見えないことです。

そんな拷問のような毎日を数年、あるいは数十年送っている方がたくさんいらっしゃいます。

みなさんが口を揃えて言うのは

『治療を受けてもしばらくするとまたすぐに痛くなる』

それは、おそらく本当の原因を発見できていないためです。

検査が難しい頸椎1番と2番

本当の原因として考えられる部分の一つに頸椎1番と2番の関節の障害が挙げられます。この部分は主に首の回旋、つまり右を向いたり左を向いたりといった動きをしています。

この部分で左右に45°ずつ、頸椎2〜7番でも45°ずつ回旋して首全体で90°の回旋ができるようになっています。

回旋する部位 回旋角度
頸椎1番と2番 45°
頸椎2〜7番 45°

なので首全体の回旋の半分をここで行なっているわけです。

と、いうことは首の回旋角度を調べればここに異常があるかどうかわかりそうなのですが、残念ながら非常に難しい問題があります。

頸椎1番と2番に障害が起こって首の回旋に制限が起こると、2〜7番が代わりにたくさん回旋するようになるのです。

そのため頸椎1番と2番の回旋障害を検査しようとしてもうまく障害が検出されないのです。

頸椎2〜7番の動きを止めるために首を前に曲げた状態で検査する方法もありますが、残念ながらこの方法でも2〜7番の動きを十分止めることはできません。

頸椎2〜7番の動き過ぎが痛みの原因だった

頸椎1番と2番の関節の障害が原因の可能性があるという話しをしましたが、多くの人はもっと下の方での痛みを訴えます。

そして多くの治療院ではその痛んでいる部位を治療するのですが効果は一時的に終わってしまいます。なぜならばその部分は頸椎1番と2番の代償で動きすぎているために痛んでいるからです。

そして動きすぎている部分を治療してさらに動くようにしてしまい、ますます治りにくくしてしまうのです。

新しい検査方法

頸椎1番と2番の間には左右に関節面があり、これら2つの関節面に問題が発生すると回旋障害が起こります。

なので、単に回旋だけの検査では左右どちらの関節面に問題があるのかわかりません。

当院では首を前に曲げた状態、後ろに曲げた状態での回旋障害を検査しどちらの関節面にどの向きの運動制限があるかまで調べています。

この方法はKai Mitchel(マッスルエナジーテクニックを開発したFred Mitchelのお孫さん)がセミナーで指導している方法を若干アレンジしたものです。

この方法を導入してから頸椎1番と2番の障害の検出率が格段に上がりました。どうやら従来の検査方法では検出できない障害がかなりあったようです。

そしてこの部分を治療すると長年苦しんでいた首の痛みが改善することが多いとわかりました。

ちなみに、このKai Mitchelの技法を教わったのは日本でわずか数十人、実際に治療に使っているのはその中のさらに一握りしかいないと思われます。検査法も治療法もかなり難解で私も教わってから使えるようになるまで数ヶ月かかりました。

治療も難しい理由

頸椎1番と2番の障害は検査だけでなく治療も難解です。その理由は関節面の形状にあります。

普通の関節面は一方が凹でもう一方の関節面が凸になっておりそれらがはまり込む形状になっていることが多いのですが、頸椎1番と2番の関節面は両方とも凸になっています。そのため関節に運動が起こる場合山を乗り越えるように動くことになります。

この部分に動きの制限が起こると治療しようとしても関節面の山を乗り越えることができず、他の部分を代わりに動かしてしまいます。

うまく関節面の山を乗り越えさせるように治療しないと他の部分ばかり運動させてしまい、治療がうまくいきません。

左右どちらの関節面にどの向きの可動制限があるかを正確に検査し、その部分の関節面の山を乗り越えさせるように治療する必要があるわけです。

まとめ

  • なかなか取れない首の痛みの原因は頸椎の1番と2番の間にあるかもしれない
  • 頸椎の1番と2番に動きの制限がありもっと下の部分が代わりに動きすぎていることがある
  • 動きすぎで痛んでいる場合、そこを治療してもすぐに再発して治らない
  • 頸椎の1番と2番は特殊な検査をしないと異常を検出できない
  • 関節面の形状から特殊な治療を行なわないと治療が難しい

首の痛みで悩んでいる方の参考になれば幸いです。ではまた!

なかなか治らない膝の痛みは半月板の後方変位が原因だった

膝の痛みがなかなか治らなくてお困りではないですか?いろいろ治療を受けてみたけれど痛みが良くならない方、もしかすると膝の半月板が後方変位しているのが原因かもしれません。

なかなか膝の痛みが治らない患者さん

かわばた整骨院には膝の痛みで来院される患者さんも多いのですが、なかなか痛みが取れない方がいらっしゃいまして悩んでいました。

当院では膝の治療は膝だけでなく骨盤や足関節等も治療して比較的短期間に痛みが取れるのですがこの方はなかなか痛みが治りません。

こういった場合何か異常を見落としているものです。膝の痛みを引き起こしそうな部分をもう一度見直していくと、痛い方の膝裏に少し硬いものが触れるのに気がつきました。場所は膝の隙間、おそらく半月板です。

痛くない方の同じ部位を触ってみてもありません。ということは半月板が後方に移動しているに違いないと気がつきました。

実は、半月板が後方に移動することがあるという知識はありました。オステオパシーには後方変位した半月板を治療するテクニックが存在するためです。ですが、半月板が後方変位するのはまれなケースだと思って見落としていました。

そして試行錯誤しながら後方に移動した半月板を治療し、その方の膝の痛みは改善に向かいました。

半月板の構造

半月板は膝の隙間、大腿骨と脛骨の間にある板状の軟骨です。膝の内側と外側に2枚あり、それぞれ内側半月、外側半月といいます。

この半月板は膝のクッションや動かしやすくする等のために存在しています。また膝の曲げ伸ばしは大腿骨と半月板の間で、膝の回旋(膝は曲げた状態だとわずかにねじる動きが可能です)は半月板と脛骨の間で起こります。

自分の半月板も後方に移動していた

そんなことがあってから膝に問題のある患者さんは必ず半月板をチェックするようにしました。すると今まで気づいていなかっただけでずっと多くの患者さんの半月板が後方変位していることがわかりました。

それどころか、以前から調子の悪かった自分の右膝の半月板も後方変位しているのを発見しました。

半月板が後方に移動すると起こる症状

そんなわけで自分の膝で色々試し、起こった変化をまとめました。必ずしも以下の症状が出るわけではありませんが、半月板の後方変位があるかどうかの参考になるかと思います。

膝を曲げると膝が内側に入る

私の膝の場合は内側半月が後方変位していたのですが内側半月が後方変位すると膝の運動軸が変化して膝を曲げると膝が内に入るようになってしまうようです。

内側半月が後方変位すると膝を曲げた時膝が内に入る

内側半月が後方変位すると膝を曲げた時膝が内に入る

反対に外側半月が後方変位すると膝を曲げた時膝が外に開いてしまうようです。

半月板の位置を治すと膝が内に入らなくなりました。

正座するとかかとがお尻より外にはみ出す

上と同じ理由ですが内側半月が後方変位している場合、正座するとかかとがお尻よりも外にはみ出してしまいます。

膝の運動軸が斜めになってしまうためかかとがお尻よりも外に向かって膝が曲がるようになってしまうようです。

半月板の位置を治すと正座してもかかとがお尻の真下に来るようになりました。

膝立ちになると床に当たった部分が痛い

膝立ちになると床に当たった部分が痛むことがありました。これはどうやら半月板が後方変位していると常に膝から下が回旋している状態なので、本来膝立ちでは当たらない位置が床に当たり痛んでいたようです。

膝の角の部分で、なおかつ膝の回旋運動が障害されており衝撃が吸収できないことも原因だったようです。

これも半月板の後方変位を治すと膝立ちになっても床に当たった部分が痛まなくなりました。そして床に当たる部分が膝の中央近くに変化しました。

あぐらをかくと膝が痛む

以前からあぐらをかくと膝が痛むことがありました。どうやら膝から下が自由に回旋できないとあぐらをかくと膝が痛むようです。

半月板の後方変位を治すと痛まなくなりました。

膝の曲げ伸ばしでパキパキと音がなる

膝の曲げ伸ばしでパキパキと音がなっていました。後方変位に限らず半月板に異常があると音がなることがあるようです。

残念ながら後方変位を治しても音は消えませんでしたが、あまりならなくはなりました。

半月板の位置を治すと一週間程度屈伸運動で痛みがある

半月板の後方変位を治すと膝の曲がり方がまっすぐになり膝にしっかり力が入るようになりましたが、膝を深く曲げると少し痛みが出るようになりました。

一週間程度で痛まなくなったので膝の曲がり方の変化に組織がなじんでいなかったようです。

終わりに

あまり知られていない半月板の後方変位による膝の症状について紹介しました。原因不明の膝の症状で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

ではまた!

息苦しいのはストレスが原因?肋骨の異常による息苦しさ

こんにちは!『本気で治したい人のための整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

普段から息苦しさを感じながら生活されている方、意外と多い様です。実は私も子供の頃から常に息苦しい感じに悩まされていました。

何かの病気なのか、ストレスが原因なのかと漠然と考えていましたが少なくとも私の場合は病気やストレスが原因というわけではありませんでした。

息苦しいのは肋骨の動きにくさが原因だった

私の息苦しい感じの正体は『肋骨の動きが悪いから』でした。骨格の治療を勉強する中で自分の肋骨が十分動いていないことに気付き治療することで息苦しさは大きく減少しました。

なぜ、肋骨の動きが悪いと息苦しくなるかというと、人は呼吸する時肋骨を上げて息を吸い込み、肋骨を下げて息を吐くからです。この肋骨の上下運動が十分できていないと息苦しくなってしまいます。

ちなみに肋骨の上下運動の他、横隔膜という筋肉により腹式呼吸を行なうことでも可能です。

ストレスが先か、肋骨の異常が先か

肋骨の異常が原因で息苦しくなっていたという話しをしましたが、精神的なストレスでも息苦しくなることがよく知られています。

ストレスを感じている時は『胸が痛む』、『胸がつまる』等、逆にストレスから解放されると『胸がすく』、『胸が晴れる』等といった慣用句があることからも昔からストレスによって息苦しくなることが知られていました。

面白いことに、アメリカのオステオパシーでもストレスによって胸に異常が起こることが指摘されています。

そして、オステオパシーでは胸の異常を治療する事によって逆にストレスを軽減するというアプローチも用いられます。

そう考えると息苦しさの原因はストレスなのか、肋骨の異常なのかわからなくなってきます。

ストレスが肋骨の異常を引き起こすこともありますし、肋骨の異常がストレスを大きくするおそれもあります。

ひとつだけいえるのは、ストレスの元を取り除くのは難しいけれど肋骨の機能異常は適切な治療で取り除けると言うことです。

息苦しいと疲れやすい?

息苦しさを感じている人は、疲れやすさを訴えることが多い様です。確かに、肋骨が十分に動いていないわけですから肺活量が減少し酸素が不足してしまうかもしれません。ですが酸欠になるほど肺活量が減少するのでしょうか?そうであればもっと他の症状も見られるのではないでしょうか?

スポーツの分野でも肺活量を増やして持久力を上げようと考える競技者がいますがただ肺活量を増やしてもそれだけでは持久力は上がらないことが多い様です。

では、息苦しさを感じている人の疲れやすさは何が原因なのでしょうか?

仮説1 肋骨の運動でエネルギーを消耗してしまう

動きにくい肋骨を動かすために通常よりも多くエネルギーを消耗してしまうおそれがあると思います。一度のエネルギー消費はわずかな差かもしれませんが呼吸は1日に2万回程度行なわれます。想像しているよりも多くエネルギーを消耗しているかもしれません。

仮説2 交感神経を刺激してしまう

肋骨と背骨との関節のすぐ近くには交感神経が集まっている交感神経幹という部分があります。肋骨や胸椎の異常は交感神経を刺激してエネルギーを消耗させてしまうかもしれません。

オステオパシーにはリブレイジングという有名なテクニックがあります。これは仰向けの患者の背中に両手を入れて肋骨と胸椎の間の関節をゆるめるテクニックです。このテクニックでは呼吸がしやすくなるだけでなく、交感神経の活動を下げる効果があると言われています。

このことからも肋骨の異常により交感神経の活動を亢進させてしまうおそれがあると言えると思います。

肋骨の動きを自分で検査する方法

肋骨の動きの異常は自分で調べることが可能です。(ちょっと難しいですが…)やり方は胸の前面や側面の両側に手を当てて深呼吸し、右と左で動きの差を感じます。

一方の肋骨がもう一方に比べて上がらないとか、あるいは下がらないといった場合はその部分に異常がある可能性大です。

難しい場合は鏡に映して当てている手の動きを見ながらやるとわかりやすいかもしれません。

自分でできる対処法

肋骨の動きを改善させる簡易的な対処法を紹介します。まず動きの悪い肋骨を見つけます。そうしたら体を前に曲げた状態と後ろに曲げた状態でどちらが肋骨の動きが良くなるか確認します。

同じように体を右と左に曲げてどちらが動きが良くなるか確認し、さらに体を右と左に回してどちらが動きが良くなるか確認します。

そして、全て動きが良くなる方向に体を動かします。(例:体を前に曲げ、左に曲げ、左に回す)その状態で深呼吸すると肋骨がよく動いているはずです。

肋骨が良く動くのを確認したらその体勢を2〜3分維持します。そしてゆっくり元の姿勢に戻ると最初よりも肋骨の動きが良くなっているはずです。

実はこの方法、肋骨というより胸椎という肋骨が付着している背骨の動きを改善させる方法です。肋骨の異常の大部分は胸椎の異常が原因なのでこの方法で対処が可能です。

失敗しても効果がないだけで危険はないのでチャレンジしてみて下さいね。ですが、中にはこの方法では対処できない肋骨の異常もあります。そんな時は無理せず専門家に相談してみて下さいね。もちろん難しくて自分ではできないという方も。

ではまた!

がんや内臓が原因のことも?危険な腰痛の症状

こんにちは!かわばた整骨院院長の川端です。

ここのところぐっと寒くなって来ましたね。そのせいかぎっくり腰で来院される方が増えて来ました。中には激しい痛みが続く方もいらっしゃいまして骨折や他の病気があるのでは?と心配される方もいらっしゃいます。

そんなわけで危険な腰痛の症状などについて簡単にまとめてみました。当てはまったら必ずこの病気というわけではなく、当てはまるならこういった病気も考えた方が良いという感じです。

初発年齢が18歳以下

腰痛が18歳以下で発生することは少ないとされており18歳以下の腰痛は他の病気を考慮しなければなりません。

考慮する病気

腰椎分離症 脚に痛みやしびれは出ていないか?
腰椎すべり症 脚に痛みやしびれは出ていないか?
がん 発熱、体重減少はないか?
感染 発熱はあるか?、背骨を叩くと強い痛みはないか?

初発年齢が50歳以上

50歳以上になると他の病気で腰痛を起こすことが増えてきます。

考慮する病気

がん 発熱、体重減少はないか?
骨折 背骨を叩くと強い痛みはないか?
腹部大動脈瘤 お腹や胸にも痛みはないか?

1ヶ月以上続く

大半の腰痛は1ヶ月以内に疼痛が減少して来ます。1ヶ月を超えても痛みが減少しない場合は別の病気を考慮する必要があります。特に痛みが減少せず段々と強くなる場合は要注意です。

考慮する病気

がん 発熱、体重減少はないか?
強直性脊椎炎 体にこわばりや倦怠感はないか?

裂けるような痛み

裂けるような痛みは非常に危険なサインです。実際に体内の大きな血管の壁が裂けているおそれがあります。層になっている血管の壁に血液が流れ込み、層を引きはがすとこのような痛みになります。

考慮する病気

大動脈解離 裂けるような痛みがあったか?

特に生活習慣が変わっていないのに体重が減少している

運動を始めたり生活習慣を見直したりして体重が減少するのは良いことですが、そういった原因なしに体重が減少するのは何らかの原因でエネルギーを消耗していると考えなければなりません。

考慮する病気

がん 発熱、体重減少はないか?

発熱がある

普通の腰痛で発熱することはあまりありません。発熱がある場合、別の病気の可能性を考慮しなければなりません。

考慮する病気

感染症 発熱・激しい痛みはないか?
がん 発熱、体重減少はないか?
骨折 背骨を叩くと激しく痛まないか?

腰よりも一方の脚が痛い

腰よりも一方の脚、それも膝より下に痛み、しびれ等がある場合神経根という神経の根元の部分が圧迫されているおそれがあります。

考慮する病気

椎間板ヘルニア 上向きに寝て脚を持ち上げられると激痛が走るか?

背骨を叩くと激しい痛みがある

背骨を指でトントンと叩いた程度の振動で激しく痛むとしたら骨そのものに何かが起こっていると考えなければなりません。

考慮する病気

骨折 背骨を叩くと激しく痛まないか?
感染症 発熱、激しい痛みはないか?

その他の危険な徴候

  • 楽な体勢がない
  • 痛みで眠れない
  • 歩くと痛みが悪化する

等も危険な徴候です。

当てはまるかも?と思った場合は医療機関で相談してみて下さいね。

ではまた!

意外とよく見る?後頭部のへこみ

こんにちは!『倉敷で頭蓋骨の治療をする整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

後頭部のへこみ、気になりますよね。見た目の問題だけでなくひどい頭痛持ちの方は注意して下さい。そこが頭痛の原因かもしれません。

後頭部のへこみの正体は骨の重なり

このへこんでいる部分、何かと言いますと左右の頭頂骨の下に後頭骨がもぐり込んでいる状態です。骨に穴があいているわけではなく骨が重なって凹みが出来ています。

ちなみに、赤ちゃんの頃はこの部分に本当に穴があったはずです。頭のてっぺんの前方の穴(大泉門)は有名ですが、後ろの穴(小泉門)がこの部分です。穴が小さく、また早くふさがってしまうためあまり知られていません。

大泉門・小泉門の位置を示す

頭蓋骨 上から見た図(上が前方)

おそらく、この骨の重なりは赤ちゃんの頃からあったものと思われます。実は出産時に頭蓋骨の一部が重なって生まれてくることはよくあります。せまい産道を通るため頭蓋骨を重ならせて生まれて来るわけです。

通常であれば成長とともに重なりが解消されるのですが、まれに重なったまま成長してしまうケースがあるようです。特に後頭部のへこみの部分は骨がなかった部分に骨が作られるわけですから頭頂骨の下にもぐり込む形で骨が作られてしまいそのまま成長してしまうというわけです。

後頭骨がもぐりこむ位置を示す

頭蓋骨後方から見た図

頭痛の原因になる場合がある

まず、安心して下さい。後頭部にへこみがあっても健康被害が起こることはほとんどありません。ですが、過去に数例この部分が原因と思われる頭痛の症例がありました。

目の奥が痛み、吐き気がするほどの頭痛です。症状からして頭蓋骨内部の硬膜を刺激してしまったと思われます。

硬膜とは何かというと頭蓋骨のうち脳を覆っている部分の内側に張り付いている丈夫な膜です。そしてこの膜、頭蓋骨の内側を覆っているだけでなく右脳と左脳の間の仕切り、大脳と小脳の間の仕切りにもなっています。

そしてこの硬膜の多くは三叉神経という神経の一部が分布しており、この神経が硬膜の痛みを伝えています。(ちなみに、脳は痛みを感じません)面白いことにその神経は眼の痛みを伝える神経から枝分かれしており、この部分の痛みが眼の奥の痛みとして感じられているのではないかと言われています。

後頭部のへこみの部分にも内側に硬膜が張り付いているはずなのでもぐり込んだ後頭骨によって硬膜に突っ張る部分ができているはずです。また、ここには右脳と左脳の間の仕切りの硬膜も付着しているため仕切りとなっている硬膜にも突っ張りができ、つながっている大脳と小脳の間の仕切りの硬膜にまで突っ張りができているおそれがあります。

それらの突っ張っている硬膜が何かの拍子に痛み始めると眼の奥が痛い頭痛が起こるのではないかと考えられるわけです。

大人になってからでも後頭部のへこみは治療可能

では、その後頭部のへこみは治療できるのか、ですが大人になってからでも可能です。ただし、この部分だけでなく頭蓋骨全体の異常を取り除く必要もあります。へこんだ状態で安定してしまっていますので他の部分も正しい状態にしなければすぐに元に戻ってしまいます。

大人になったら後頭部のへこみの骨がくっついて治療できないのではないかと心配な方もいらっしゃると思いますが今の所大人の方でも骨がくっついてしまっているというケースはありません。症例がそんなに多くないので絶対とは言えませんが大人になっていても治療は可能です。

また、頭蓋骨だけでなく全身の骨格も異常を取り除く必要があります。特に頸椎の問題から後頭骨の異常を起こし硬膜のバランスを崩してしまうというケースもあります。

参考
首を治すと頭痛が治る?頭痛と頸椎の関係

そのようなわけで後頭部のへこみだけを治療するというわけにいかないため、本当にここが原因だったのか確信が持てませんが頭痛を訴える患者さんのほとんどは頭蓋骨を含んだ全身の治療で改善しています。

もし、あなたが後頭部のへこみと激しい頭痛で悩んでいるなら治療してみる価値はあると思いますよ。お近くの頭蓋骨の治療ができる治療院を探してみて下さいね。

ではまた!

練習しても字が汚いのは手根骨の異常かも?

こんにちは!『本気で治したい人のための整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

学生時代のことですが、私は授業中に取ったノートを見返すことがほとんどありませんでした。なぜかというと、字が汚くて読めなかったから。

話を聞きながら字を書くと特に駄目で授業中のノートは暗号の様でした。

その後通信教育で練習したりして多少はマシになったのですが、まだ字は汚いままです。ところが、ある時に気がつきました。ペンが右方向にほとんど動かせてない…。そりゃ読めなくなるわけです。

ペンを動かせる範囲を検査してみた

試しにペンを動かせる方向と範囲を検査してみました。検査方法は以下の通り。

  1. ペンを持った状態で手を紙に置く
  2. そのペンの位置を黒丸で記録し始点とする
  3. 紙に手を置いたまま始点から限界まで上に線を引く
  4. 同様に下、右、左、それらの間の斜めも線を引く

結果はこんな感じ。

明らかに右方向にペンが動かせていません。どうやら手根骨という手の骨の可動性が悪くてペンを右に動かすという動作がうまくできないようです。

ペンを動かせる範囲を大きくしてみた

ということは、ペンを動かせる範囲を広げれば字がきれいになるのでは?というわけで試してみます。

  1. 先ほどの検査結果の始点にペン先を合わせて手を置く
  2. 一番行きにくかった方向にペンを移動させる
  3. もう一方の手でペン、または指を押さえる
  4. ペンを始点に戻すように力を入れ、押さえている手でそれを止める
  5. 5秒ほど力を入れ続ける
  6. 両方の手の力を抜き、押さえている手を離す
  7. さっきよりもペンが遠くまで動くようになっている
  8. これを5回程度繰り返す

この方法で動きにくかった方向全てを動きやすくしてみます。結果は…おお!字が楽に書ける。若干字もきれいになったような…。でもこの状態で字の練習をすればきれいな字が書けるようになりそうです。

と思いながら数日経つと、またペンを動かせる範囲がせまくなってきました。手根骨の他の部分にも問題がある様でこの方法だけでは維持するのに数日に一度反復して行なう必要がありそうです。手根骨全ての可動性を回復させるには専門家に相談してみて下さいね。もちろん当院でも対応可能です。

まとめ

  • 練習しても字がうまくならない人はペンを動かせる範囲がせまい可能性がある
  • ペンを動かせる範囲がせまいのは手根骨に問題があるから
  • ペンを動かせる範囲を広げると字が書きやすくなる
  • ただし練習しなければ上手にはならない
  • 良い状態を維持するには反復して治療する必要がある

ではまた!

手を洗う時、レバーで再び汚れない洗い方

こんにちは!かわばた整骨院院長の川端です。

みなさん、手を洗う時どうやって洗っています?洗い方もそうなんですけれど私が気になるのは水道のレバーです。

  1. 水を出す
  2. 手を濡らす
  3. 水を止める
  4. 石けんをつけて洗う
  5. 水を出す(レバーに泡がつく!)
  6. 泡を洗い流す
  7. 水を止める(最初の汚れがまたつくのでは?)

の様にレバーに泡がついてしまったり、最初の汚れが水を止める時にまたついてしまったりといったことが気になっていました。

ちょっとした汚れなら気にしなければ良いのでしょうが手洗いの目的が感染の防止だとしたらちょっと問題です。せっかく洗ったのに最後にまた病原体が付着してしまいます。

そんな疑問を持っていたのですが、以前受講したアメリカ心臓協会のファーストエイド(応急手当)の講習で解決策を教わりました。アメリカ心臓協会が推奨する手洗いの手順はこうです。

  1. 水を出す
  2. 手を濡らす
  3. 石けんをつけて20秒以上まんべんなく洗う
  4. 大量の水でよくすすぐ
  5. ペーパータオルで手を拭く
  6. 使用済みのペーパータオルを使って水を止める

なるほど!というわけで手を拭くのはペーパータオル、そしてそのペーパータオルで水を止めるというわけです。これならレバーでの再汚染を防ぐことが出来ます。ちなみに水は出しっ放しです。さすがアメリカ、なんて合理的な。

これはあくまでも感染を防止する手洗いの手順なので少しの汚れを洗う場合は途中で水を止めた方が良心が痛みません。

ちなみに、子供たちがインフルエンザにかかった時この洗い方をしていたら息子に『出しっ放し!』と怒られました。わかってるんだよ、わかってるんだけどね…。一番良い解決策は自動水栓に交換することのようです。

ではまた!

顔の歪みのタイプとその原因5選

こんにちは!『頭蓋骨の治療ができる倉敷の整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

当院では頭蓋骨の治療で他ではうまく改善しなかった頭痛・耳鳴り・顎関節症・体のだるさなどを治療しているのですが、顔の歪みを気にして来院される方も多くいます。

矯正可能な顔の歪みとその原因を紹介しますので参考にして下さい。

目の大きさが違う

左右の目が多少アンバランスなのも魅力的なのですが目立たないようにメイクしている女性も多いようです。

明らかに大きさが違う場合、蝶形骨という目の奥の骨に問題がある可能性があります。頭痛や疲れやすさなど他の症状もある場合は一度チェックしてもらうことをお勧めします。

顔全体が傾いている

いつも顔が少しだけ傾いているケースもよくあります。原因として多いのは頭蓋骨と首の境目の関節の異常です。自分では気づかず、写真を撮る時に指摘されることが多いようです。

頭痛・目が疲れやすいなどの症状もある場合はチェックしてもらった方が良いでしょう。この部分を治療すると頭と目がスッキリしたという方が多いです。

簡易的な調べ方ですが、顔をまっすぐにしたまま横にスライドさせてみてください。ダンスでこういった動きがありますがここに異常があるとこの動きができません。動きが難しければ手をそえて顔をスライドさせても構いません。首の関節の動きにくさがより感じられるはずです。

耳の高さが違う

これも写真で気づくことが多いのですが、左右の耳の高さが違うことがあります。メガネをかけると傾いてしまいます。また、メガネをかけていると耳が痛くなることもあります。

原因は顔が傾いているか、あるいは側頭骨という耳の部分の骨に問題があると思われます。頭痛・耳鳴り等の症状もある場合はチェックした方が良いでしょう。

メガネの鼻当てが片方だけ強く当たる

どれだけメガネを調整しても片方の鼻当てだけが強く当たってしまう人がいます。これは左右の耳の位置が違うと起こります。それも、左右の耳の高さだけでなく前後の位置が違う場合にも起こります。(片側の耳が後ろにあるためそちらにメガネが引っ張られて反対側の鼻当てが強く当たる)

また、上顎骨(上あごの骨)に異常があっても起こる場合があります。実はメガネの鼻当てが当たる場所は上顎骨の一部です。そして上顎骨は左右に分かれる骨のため鼻当てが当たる部分が片方だけ突出していると強く当たることがあります。

口が曲がっている

芸能人でも見かけることがありますが口が左右対称でなく一方が曲がってしまうことがあります。閉じている時だけでなく口を開くと目立つ場合もあります。意図しない表情に見えてしまうことがあり誤解されてしまうこともあるようです。

神経の麻痺が原因の場合は改善は難しいのですが、そうでない場合、頸椎や側頭骨等の異常で起こることがあります。

まとめ

上記のような顔の歪みは頭蓋骨の治療で改善する可能性があります。治療は非常に弱い力で行なうため痛みはありません。痛みを伴うほどの強い力での治療は別の症状を引き起こすことがあるので行ないません。

また、小顔矯正は行なっておりません。頭蓋骨の合わせ目(縫合)を押しつぶして小顔にすることは重い健康被害を引き起こすことがあるためお勧めできません。

小顔にしなくても左右のバランスを整えることにより自然で健康的な顔になりますよ!

ではまた!

頭蓋骨を治療したら冷え症が改善した話

こんにちは!『頭蓋骨の治療ができる倉敷の整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

実は私、けっこうな冷え症でした。寒い季節になると手が冷たくて人を触るのをためらうほどだったのですが、今は逆に手が温かいなんて言われることもあります。特に世間で言われているような冷え症の対策をしたわけではないのですが、頭蓋骨の治療をしたら手が冷たくなりにくくなりました。

寒いと手足が冷たくなるのは自律神経が働くため

寒い時に手足が冷たくなるのは熱を体の外に逃がさないようにするためです。寒い時に手足を温かいままにしているとどんどん熱が失われてしまい体温が下がって生命が危険にさらされてしまいます。

そのため、寒い時には体の表面の血管にあまり血液が流れないようにして熱が失われないようにします。ちなみに自律神経の交感神経が血管を収縮させて血液があまり流れないようにします。

なので寒いときでも手がポカポカ温かい人は自律神経がきちんと働いておらず逆に危険…かもしれません。

そんなわけで寒い時に手足が冷たくなるのは正しい反応です。ですが、それほど寒くないのに手足がものすごく冷たくなるというのは行き過ぎた反応で困ったものです。

体温や血流は脳の視床下部で調節されている

では、体温や血流はどこでコントロールされているのでしょうか?それは、脳の視床下部という部分です。この視床下部、自律神経のコントロールをしていることでも有名ですが体温調節も行なっています。

風邪をひくと熱が出ますが、その熱は風邪のウイルスが出しているわけではなく視床下部がコントロールして出しています。視床下部が体温を上げ、ウイルスの活動を鈍らせたり免疫の働きを活発にさせたりしています。

なので風邪の熱は無理矢理下げる必要はありません。汗をかけば熱が下がるからと汗をかいて熱を下げようとする人がいますがこれは逆です。風邪が治って体温を上げる必要がなくなると視床下部が汗をかかせて熱が下がります。

冷え症は視床下部がきちんと働いていない?

というわけで体温や血流のコントロールは視床下部で行なわれているのですが、冷え症の人はこのコントロールがうまくいっていない恐れがあります。

でも、視床下部の治療なんてできるのでしょうか?そうですね、視床下部そのものの治療は難しいのですが頭蓋骨を治療して視床下部を働きやすくすることは可能です。

というか、頭蓋骨に問題があって視床下部がきちんと働いていない人がある程度いるのではないでしょうか。

頭蓋骨を治療したら冷え症が改善した

私自身の体験なのですが、子供の頃から寒い時期はものすごく手と足が冷たくなる体質でした。手と足の汗も多かったので自律神経がかなりおかしかったのだと思います。

そして学生時代、いろんな治療を受けてみようと気になる治療を受けたのですがその中に頭蓋骨の治療もありました。私の頭蓋骨もいろんな問題がありいろんなゆがみがありました。今でも少し残っていますが眼鏡をかけると傾いてしまい、どんなに眼鏡を調節してもまっすぐにすることができませんでした。

そして何度が頭蓋骨を治療してもらっているうちに手と足があまり冷たくならないことに気がつきました。頭蓋骨の治療と冷え症が関連するなんて考えもしませんでしたが視床下部の働きを考えるとあり得ない話ではなさそうです。

冷え症と頭蓋骨のゆがみで悩んでいる方、もしかすると同時に解決するかもしれません。気になる方は試してみて下さいね。

ではまた!

骨がズレることはほとんどない。あるのは可動性の変化である。

こんにちは!『本気で治したい人のための整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

骨がズレることはほとんどない

よく患者さんから『骨がズレていますか?』と聞かれるのですが、実は骨がズレるということは滅多にありません。特に背骨に関してはほぼありません。

おそらく骨が正常な可動範囲から外れて戻れなくなってしまった状況を『骨がズレた』と表現しているのだと思いますがそれはかなりの重傷です。

よく知られた病気ですと腰椎のすべり症がその様な状態です。重度のすべり症では歩けなくなる場合があるほどですので、そう簡単に背骨がズレることはないことが理解できると思います。

背骨が歪むのは可動性が変化しているため

でも、背骨が歪んでしまうという状況はありますよね。これ、実は骨がズレているのではなく可動性が変化しているだけです。

主に、関節の可動性が正常な範囲の中で制限されています。

正常な状態では骨は左右に同じだけ動けます。当たり前ですが力を抜くと中間に戻ります。

ところが、一方の可動性が制限されると…

力を抜くと動きやすい方に少しだけ移動して止まります。これが『骨がズレた』と思われている状態です。骨がズレたわけではなく可動性が変化しただけなのがわかるとおもいます。

関節の可動性が変化するのは固有受容器の機能障害のため

では、なぜ関節の可動性が変化するのでしょうか?それは、関節の固有受容器が機能障害を起こすためです。

関節の固有受容器とは、関節がどんな状態にあるのかを感じる受容器です。曲がっているのか、伸びているのか等といった状態を感じます。そして、意識することなく関節の固有受容器の情報から筋肉の緊張のバランスを取っています。

例えば関節を曲げる時は反対側の筋肉は力を抜かせる等といった調整が勝手に行なわれます。

関節の固有受容器が機能障害を起こすとこの調整がうまくいかなくなります。つまり、関節や筋肉が自分の正しい位置や長さを間違って覚えてしまうわけです。

そして間違った位置や長さに調節されてしまうため、骨がズレているように見えてしまいます。

強く矯正する必要はない

骨がズレているわけではないので必ずしも強く矯正する必要がないことが理解できると思います。本当にズレている場合は強い力で戻す必要がありますが、可動性が制限されているだけなので左右均等に動くようにすれば見た目のズレもなくなります。

また、関節の矯正音が鳴らないと骨のズレが治らないと思っている方が多いですが矯正音も鳴らす必要は全くありません。なぜならば骨がズレているわけではないからです。

確かに関節の矯正音と共に関節の可動性が正常化することはあるのですが、矯正音が鳴ったから正常化するとは限らず、鳴らなかったから正常化しないとは限りません。

ですが、矯正治療をされる先生の中には『患者さんは音が鳴れば満足する』と考えている方もいるようです。悲しいことです。

まとめ

  • 骨がズレることはほとんどない
  • ズレているように見えるのは関節の可動性が変化したため
  • 矯正音を鳴らす必要はない

ということでした。ちなみに当院では音の鳴らないテクニックで関節を穏やかに治療しています。衝撃を加えることがないので子供からお年寄りまで安心して受けていただけます。

ではまた!