膝が痛い原因でチェックすべきポイント5選

こんにちは!かわばた整骨院院長の川端です。

当院には膝の痛みで来院される方も多数いらしています。足を引きずってこられる方、膝が曲がってしまっている方など様々です。症例が蓄積されてきたのでチェックすべきポイントを紹介します。

ちなみに膝の痛みで来院された患者さんは一週間で痛みが取れた方から数ヶ月かかった方までいらっしゃいますがほぼ全員痛みが取れています。

スポーツをされていて膝を傷めたという場合は靭帯等を損傷していてわかりやすいのですが、難しいのは階段を上っていたら激しく痛み始めたというようなケース。それほど強い衝撃は加わっていないはずです。

この様な場合、階段を上っていて膝を傷めたというよりも以前から膝を傷めやすい状態になっていたと考える方が妥当です。

膝が痛い原因は膝にあるとは限らない

膝が痛いと膝にばかり注意が行ってしまいますが膝そのものに原因があるとは限りません。他の部位、わかりやすい例を挙げると骨盤の異常等があります。骨盤の異常などにより膝の間違った使い方が習慣になり膝への負担が限界を超えた所で痛み出したと考えると理解しやすいと思います。

この場合、膝だけを治療してもなかなか痛みが改善しません。膝を傷めやすい状態にしている原因を見つけ出してそこから治療する必要があります。

原因 1 膝関節の遊びが減少している

まずは膝関節そのもの。膝関節そのものの遊びが減少していると痛みやすくなります。関節の遊びとはどういうことかと言うと、膝は曲げ伸ばしだけでなくほんのわずかにねじったり、横に曲げたりという動きができるようになっています。このほんの少しの動きの余裕が『遊び』です。

関節の運動は完全に同じ動きを繰り返すわけではなく、多少のブレがあります。関節の遊びがこのブレを吸収しているわけですが、遊びが減少してしまうとブレが吸収できずダメージが蓄積されてしまいます。そして限界を超えると痛み始めるわけです。

というわけで膝関節の遊びが減少している場合は遊びを回復させます。

原因 2 骨盤の異常

骨盤、特に寛骨の異常でも膝が痛くなることがあります。寛骨の異常は歩き方をおかしくします。正常な歩行では骨盤もわずかに運動するのですが、骨盤に異常があるとできなくなります。モデルのように骨盤から歩くのが正常な歩行です。

逆に骨盤を動かさないように股関節から先だけで歩こうとすると年を取ったような歩き方になります。歩き方を若く見られたいなら骨盤の異常を解消することです。

歩き方がおかしくなると膝にかかる加重に偏りができ、これも限界を超えると痛み始めます。

原因 3 仙骨の異常

骨盤を検査する場合、まずは寛骨を検査することが多いのですが寛骨が正常になった様に見えても仙骨だけがねじれているということもよくあります。ですがこの仙骨の検査は知識と経験が必要なので骨盤矯正を売りにしている治療院でもできない所が多いようです。

骨盤矯正をしてもらっているのに症状がなかなか治らないという人はもしかすると仙骨の異常が治っていないのかもしれません。

仙骨の異常も歩行をおかしくしてしまいます。歩行の異常は膝の加重を偏らせるため限界を超えると痛み始めます。

原因 4 恥骨結合の異常

恥骨結合もあまり検査されない部分です。こちらの検査は簡単なのですが場所が場所なので検査しにくい部分です。

ですが、恥骨結合の異常を見落とすとこれも骨盤の運動をおかしくしてしまうため、歩行の異常から膝の痛みへと進行する可能性があります。

当院では女性の患者さんの場合、患者さん自身の手で検査してもらっています。トラブルを避けるだけでなく患者さん自身に問題点を理解してもらえるというメリットもあります。

原因 5 足根骨の遊びが減少している

足にある7つの骨をまとめて足根骨と呼びます。骨盤は膝の上の骨でしたが足根骨は膝の下の骨になります。この足根骨もそれぞれわずかな遊びが存在しています。

そして足根骨には足に加わった衝撃を吸収するという大切な役割があります。遊びが減少していると衝撃が膝に強く伝わってしまい痛みを起こす原因になってしまいます。

また、足根骨の異常は膝の加重を偏らせてしまいますし歩行の異常も起こしてしまいます。

さいごに

膝が痛い原因でチェックすべきポイント5選を紹介しました。ですが膝が痛くなる原因はこれ以外の関節の異常でも起こりますし、筋肉の異常でも起こります。また全く別の病気でも起こる可能性がありますので自分一人でなんとかしようと思わずに専門家に見てもらって下さいね。

ではまた!

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