こんにちは!倉敷で頭蓋骨の治療をしているかわばた整骨院院長の川端です。院長ひとりの時、BGMが懐メロになっていることがありますが気にしないでください。
風邪や花粉症の時、私が一番辛いのは鼻づまりです。他の症状はただ辛いだけですが鼻づまりは思考力を大幅にダウンさせてしまいます。
実は私、花粉症もひどいのですが花粉症の時期以外でも鼻が詰まり気味でした。口呼吸はよくないからと鼻で呼吸をしようとしても鼻からでは呼吸に必要な空気が出し入れできないという状態でした。
そもそも、鼻の奥って何であんなにせまいんでしょう?
鼻の奥では空気中のゴミをキャッチしている
実は鼻の奥がせまいのは空気中のゴミを取り除くためです。鼻の内側は粘液で覆われていて、せまい通り道を空気が通る時、空気中のゴミが粘液にくっつくようになっています。
そのため鼻の奥にはわざわざいくつかの仕切りがあってわざと通り道をせまくしています。また、鼻の奥では水分が常に蒸発して空気に湿気を与えています。湿気を与えることによってさらに空気中のゴミは粘液にくっつきやすくなります。
そしてその粘液は少しずつ鼻の外に運ばれて捨てられます。こうして鼻から入った空気はゴミを取り除かれきれいな状態で肺に入るわけです。(ちなみに、最近話題のPM2.5は小さすぎて肺まで到達してしまうと言われています)
参考
直径10μm以上の大きい粒子 … 上気道(鼻腔から喉頭まで)に沈着
直径5〜9μmの粒子 … 下気道(気管・気管支)に沈着
直径1〜4μmの粒子 … 肺胞まで到達
※PM2.5は2.5μm以下の微粒子の総称
鼻の内側で炎症が起こると通り道がさらにせまくなる
そんなわけでわざとせまくしている鼻の奥ですが、もしここで炎症が起こってしまうと腫れてさらにせまくなるため鼻で呼吸をするのが難しくなってしまいます。
炎症はケガをしたり細菌に感染したりすると起こります。炎症ではいくつかの反応が起こりますが、炎症の目的は損傷した組織を早く回復させることです。
炎症で起こる反応の例
血管が拡張する → 血液がたくさん流れて修復に必要な酸素や栄養が運ばれる
血管の壁が通り抜けやすくなる → 血管の中から水分といっしょに栄養がたくさん出て必要としている細胞に届けられる。白血球もたくさん出てきて細菌と戦う
痛みを起こす物質が出てくる → 患部を使わないようにして安静にさせる
ところが、炎症の反応も起こりすぎると体に悪い影響を及ぼします。今回の例だと血管の拡張や血管から水分がたくさん出るために起こる腫れが問題を起こします。鼻の奥で炎症が起こって腫れると元々せまい空気の通り道がさらにせまくなってしまい鼻づまりの状態になってしまうわけです。
上あごを引っ張ったら鼻づまりが解消した
話が脱線しましたがとにかく私、花粉症の時期以外でも鼻で呼吸をすると苦しいという状態でした。ところが頭蓋オステオパシーのテクニックで劇的に鼻の通りが良くなったので紹介します。
上顎骨の後方圧縮に対するテクニック
両手の親指を上の奥歯にのせ、人差し指をこめかみ(蝶形骨大翼)にあてる。
奥歯を圧迫せずに親指がすべらないギリギリの力で奥歯を前に引っ張る。
同時にこめかみも前に引っ張る。こちらも押さずに触れるだけの状態からすべらないギリギリの力で。皮膚をひっぱるイメージ。
注意点としては、強く操作しないこと。悪化することがあります。ごく軽い力でリラックスして行ってください。
上顎骨の上方圧縮に対するテクニック
片手で上顎の歯全体をそっとつかみ下に引っ張ります。これも強くつかまずすべらないギリギリの強さで下に引っ張ります。
圧縮と言ってもほんのわずか、そのわずかな圧縮でどこがどうせまくなって呼吸が苦しかったのか謎なのですがこの方法で劇的に鼻で呼吸がしやすくなりました。同じように上顎骨が圧縮している方に効果があると思いますので慎重に試してください。
くれぐれも強く操作しないでください。自分で行うのが不安な方は専門家に相談してみてくださいね。
ではまた!