専門家のやり方を伝授!骨盤の歪みを自分でチェックする方法
こんにちは!倉敷の寒さに負けてロードバイク通勤をお休みしているかわばた整骨院院長の川端です。
近頃、骨盤矯正を売りにした整骨院や整体院が多くみられるようになりましたね。それだけ骨盤への関心が高まっているということでとても良い事だと思います。
数十年前までは骨盤の関節(仙腸関節)は動かないというのが世界的な常識でしたが、近年はわずかに動くというのが常識となっています。(どのように動いて、それがどう影響するのかは現在も議論が分かれるところです)
さて、この骨盤矯正。受ける側にとってはちょっと問題があります。それは、自分の骨盤に異常があるのか自分ではわからないし、骨盤矯正を受けても治っているのか自分ではよくわからないという点です。
治った気がするけれど実は気のせいで全然治っていなかった!なんてこともあるかもしれません。
そこで、自分でできる簡易的な骨盤の歪みをチェックする方法を紹介します。骨盤矯正を受ける前と後で自己チェックして治っているか確認してみてください。
ちなみに、世間では
・仰向けに寝た時の足の開き具合
・目を閉じて片足立ちになる
等がよく紹介されているようですが、これらはあくまで一般の方向けの方法で精度はあまりよくありません。専門家は使いません。
恥骨の高さをチェック
鏡の前に肩幅に脚を開いて立ち、左右の恥骨を上から触ります。おへその下15cm位の所に指をぐっと押し込み、そのまま骨にぶつかるまで足の方向へ指を滑らせます。※とても痛く感じる人もいるので注意して行ってください。
これで左右の恥骨の高さに差がある場合、恥骨にズレがある可能性があります。
ASISの高さをチェック
次に、左右の上前腸骨棘(ASIS)の高さを比べます。
おへその少し下を外側にさがしていくと骨の出っぱりが見つかります。これがASISです。(腰に手を当てる時に当たっている骨の一番前の部分です)
この骨の出っぱりが左右で同じ高さ(正面から見て頭側や足側にズレていないか)かどうかをチェックします。上下の高さを比較するには出っぱりを下から触るとわかりやすくなります。
ASISの高さによる歪みの分類
右側が低く、左側が高い
右の寛骨が前方回旋している、もしくは左の寛骨が後方回旋している、あるいはその両方が考えられます。
右側が高く、左側が低い
右の寛骨が後方回旋している、もしくは左の寛骨が前方回旋している、あるいはその両方が考えられます。
左右の高さが同じ
正常、もしくは両方の寛骨が前方回旋、あるいは両方の寛骨が後方回旋している可能性があります。
まとめ
と言うわけで左右の恥骨やASISの高さが違うと骨盤に何らかの問題があることがわかります。(股関節や下肢の骨格に問題がある可能性もありますが…)
専門家はこれらに加えて後ろ側からもチェックをして、さらに関節の動きの検査もして骨盤がどうなっているのかを分析していきます。
その他寛骨が回旋するのではなく上方にずり上がってしまうケース、寛骨が正常でも仙骨だけに異常があるケース等もあります。簡易的な検査法方なので参考にする程度にして不安があれば専門家に見てもらってくださいね!
ではまた!