投稿者「川端貴幸」のアーカイブ

顔の歪みのタイプとその原因5選

こんにちは!『頭蓋骨の治療ができる倉敷の整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

当院では頭蓋骨の治療で他ではうまく改善しなかった頭痛・耳鳴り・顎関節症・体のだるさなどを治療しているのですが、顔の歪みを気にして来院される方も多くいます。

矯正可能な顔の歪みとその原因を紹介しますので参考にして下さい。

目の大きさが違う

左右の目が多少アンバランスなのも魅力的なのですが目立たないようにメイクしている女性も多いようです。

明らかに大きさが違う場合、蝶形骨という目の奥の骨に問題がある可能性があります。頭痛や疲れやすさなど他の症状もある場合は一度チェックしてもらうことをお勧めします。

顔全体が傾いている

いつも顔が少しだけ傾いているケースもよくあります。原因として多いのは頭蓋骨と首の境目の関節の異常です。自分では気づかず、写真を撮る時に指摘されることが多いようです。

頭痛・目が疲れやすいなどの症状もある場合はチェックしてもらった方が良いでしょう。この部分を治療すると頭と目がスッキリしたという方が多いです。

簡易的な調べ方ですが、顔をまっすぐにしたまま横にスライドさせてみてください。ダンスでこういった動きがありますがここに異常があるとこの動きができません。動きが難しければ手をそえて顔をスライドさせても構いません。首の関節の動きにくさがより感じられるはずです。

耳の高さが違う

これも写真で気づくことが多いのですが、左右の耳の高さが違うことがあります。メガネをかけると傾いてしまいます。また、メガネをかけていると耳が痛くなることもあります。

原因は顔が傾いているか、あるいは側頭骨という耳の部分の骨に問題があると思われます。頭痛・耳鳴り等の症状もある場合はチェックした方が良いでしょう。

メガネの鼻当てが片方だけ強く当たる

どれだけメガネを調整しても片方の鼻当てだけが強く当たってしまう人がいます。これは左右の耳の位置が違うと起こります。それも、左右の耳の高さだけでなく前後の位置が違う場合にも起こります。(片側の耳が後ろにあるためそちらにメガネが引っ張られて反対側の鼻当てが強く当たる)

また、上顎骨(上あごの骨)に異常があっても起こる場合があります。実はメガネの鼻当てが当たる場所は上顎骨の一部です。そして上顎骨は左右に分かれる骨のため鼻当てが当たる部分が片方だけ突出していると強く当たることがあります。

口が曲がっている

芸能人でも見かけることがありますが口が左右対称でなく一方が曲がってしまうことがあります。閉じている時だけでなく口を開くと目立つ場合もあります。意図しない表情に見えてしまうことがあり誤解されてしまうこともあるようです。

神経の麻痺が原因の場合は改善は難しいのですが、そうでない場合、頸椎や側頭骨等の異常で起こることがあります。

まとめ

上記のような顔の歪みは頭蓋骨の治療で改善する可能性があります。治療は非常に弱い力で行なうため痛みはありません。痛みを伴うほどの強い力での治療は別の症状を引き起こすことがあるので行ないません。

また、小顔矯正は行なっておりません。頭蓋骨の合わせ目(縫合)を押しつぶして小顔にすることは重い健康被害を引き起こすことがあるためお勧めできません。

小顔にしなくても左右のバランスを整えることにより自然で健康的な顔になりますよ!

ではまた!

頭蓋骨を治療したら冷え症が改善した話

こんにちは!『頭蓋骨の治療ができる倉敷の整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

実は私、けっこうな冷え症でした。寒い季節になると手が冷たくて人を触るのをためらうほどだったのですが、今は逆に手が温かいなんて言われることもあります。特に世間で言われているような冷え症の対策をしたわけではないのですが、頭蓋骨の治療をしたら手が冷たくなりにくくなりました。

寒いと手足が冷たくなるのは自律神経が働くため

寒い時に手足が冷たくなるのは熱を体の外に逃がさないようにするためです。寒い時に手足を温かいままにしているとどんどん熱が失われてしまい体温が下がって生命が危険にさらされてしまいます。

そのため、寒い時には体の表面の血管にあまり血液が流れないようにして熱が失われないようにします。ちなみに自律神経の交感神経が血管を収縮させて血液があまり流れないようにします。

なので寒いときでも手がポカポカ温かい人は自律神経がきちんと働いておらず逆に危険…かもしれません。

そんなわけで寒い時に手足が冷たくなるのは正しい反応です。ですが、それほど寒くないのに手足がものすごく冷たくなるというのは行き過ぎた反応で困ったものです。

体温や血流は脳の視床下部で調節されている

では、体温や血流はどこでコントロールされているのでしょうか?それは、脳の視床下部という部分です。この視床下部、自律神経のコントロールをしていることでも有名ですが体温調節も行なっています。

風邪をひくと熱が出ますが、その熱は風邪のウイルスが出しているわけではなく視床下部がコントロールして出しています。視床下部が体温を上げ、ウイルスの活動を鈍らせたり免疫の働きを活発にさせたりしています。

なので風邪の熱は無理矢理下げる必要はありません。汗をかけば熱が下がるからと汗をかいて熱を下げようとする人がいますがこれは逆です。風邪が治って体温を上げる必要がなくなると視床下部が汗をかかせて熱が下がります。

冷え症は視床下部がきちんと働いていない?

というわけで体温や血流のコントロールは視床下部で行なわれているのですが、冷え症の人はこのコントロールがうまくいっていない恐れがあります。

でも、視床下部の治療なんてできるのでしょうか?そうですね、視床下部そのものの治療は難しいのですが頭蓋骨を治療して視床下部を働きやすくすることは可能です。

というか、頭蓋骨に問題があって視床下部がきちんと働いていない人がある程度いるのではないでしょうか。

頭蓋骨を治療したら冷え症が改善した

私自身の体験なのですが、子供の頃から寒い時期はものすごく手と足が冷たくなる体質でした。手と足の汗も多かったので自律神経がかなりおかしかったのだと思います。

そして学生時代、いろんな治療を受けてみようと気になる治療を受けたのですがその中に頭蓋骨の治療もありました。私の頭蓋骨もいろんな問題がありいろんなゆがみがありました。今でも少し残っていますが眼鏡をかけると傾いてしまい、どんなに眼鏡を調節してもまっすぐにすることができませんでした。

そして何度が頭蓋骨を治療してもらっているうちに手と足があまり冷たくならないことに気がつきました。頭蓋骨の治療と冷え症が関連するなんて考えもしませんでしたが視床下部の働きを考えるとあり得ない話ではなさそうです。

冷え症と頭蓋骨のゆがみで悩んでいる方、もしかすると同時に解決するかもしれません。気になる方は試してみて下さいね。

ではまた!

骨がズレることはほとんどない。あるのは可動性の変化である。

こんにちは!『本気で治したい人のための整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。

骨がズレることはほとんどない

よく患者さんから『骨がズレていますか?』と聞かれるのですが、実は骨がズレるということは滅多にありません。特に背骨に関してはほぼありません。

おそらく骨が正常な可動範囲から外れて戻れなくなってしまった状況を『骨がズレた』と表現しているのだと思いますがそれはかなりの重傷です。

よく知られた病気ですと腰椎のすべり症がその様な状態です。重度のすべり症では歩けなくなる場合があるほどですので、そう簡単に背骨がズレることはないことが理解できると思います。

背骨が歪むのは可動性が変化しているため

でも、背骨が歪んでしまうという状況はありますよね。これ、実は骨がズレているのではなく可動性が変化しているだけです。

主に、関節の可動性が正常な範囲の中で制限されています。

正常な状態では骨は左右に同じだけ動けます。当たり前ですが力を抜くと中間に戻ります。

ところが、一方の可動性が制限されると…

力を抜くと動きやすい方に少しだけ移動して止まります。これが『骨がズレた』と思われている状態です。骨がズレたわけではなく可動性が変化しただけなのがわかるとおもいます。

関節の可動性が変化するのは固有受容器の機能障害のため

では、なぜ関節の可動性が変化するのでしょうか?それは、関節の固有受容器が機能障害を起こすためです。

関節の固有受容器とは、関節がどんな状態にあるのかを感じる受容器です。曲がっているのか、伸びているのか等といった状態を感じます。そして、意識することなく関節の固有受容器の情報から筋肉の緊張のバランスを取っています。

例えば関節を曲げる時は反対側の筋肉は力を抜かせる等といった調整が勝手に行なわれます。

関節の固有受容器が機能障害を起こすとこの調整がうまくいかなくなります。つまり、関節や筋肉が自分の正しい位置や長さを間違って覚えてしまうわけです。

そして間違った位置や長さに調節されてしまうため、骨がズレているように見えてしまいます。

強く矯正する必要はない

骨がズレているわけではないので必ずしも強く矯正する必要がないことが理解できると思います。本当にズレている場合は強い力で戻す必要がありますが、可動性が制限されているだけなので左右均等に動くようにすれば見た目のズレもなくなります。

また、関節の矯正音が鳴らないと骨のズレが治らないと思っている方が多いですが矯正音も鳴らす必要は全くありません。なぜならば骨がズレているわけではないからです。

確かに関節の矯正音と共に関節の可動性が正常化することはあるのですが、矯正音が鳴ったから正常化するとは限らず、鳴らなかったから正常化しないとは限りません。

ですが、矯正治療をされる先生の中には『患者さんは音が鳴れば満足する』と考えている方もいるようです。悲しいことです。

まとめ

  • 骨がズレることはほとんどない
  • ズレているように見えるのは関節の可動性が変化したため
  • 矯正音を鳴らす必要はない

ということでした。ちなみに当院では音の鳴らないテクニックで関節を穏やかに治療しています。衝撃を加えることがないので子供からお年寄りまで安心して受けていただけます。

ではまた!

整骨院で明細付の領収書を発行するとこうなる

こんにちは!かわばた整骨院院長の川端です。

当院では開院以来一貫して『明細付きの領収書』を毎回発行しています。実は整骨院では『領収書』の発行が義務づけられているものの『明細』は希望があった場合のみの発行で良いことになっています。

もし、『明細付きの領収書』の発行が義務づけられたらどうなるか。これまで実際にやってきてわかったことをまとめました。

算定されている項目がわかるようになる

明細付きの領収書だと、患者さんがどの項目に何円かかっているのかがわかるようになります。明細のない領収書だとまとめて何円となっていたものの詳細が記載されます。

そして、されていないのに算定されている項目があると患者さんにわかるようになります。

施術内容を正確に算定するようになる

明細付きの領収書を発行していると施術内容を正確に算定しなければならなくなります。(明細付でなくてもしないといけませんけどね…)

例えばいつも行なっている電気治療が一ヶ所服装の都合で行なえなかった場合『電療』の項目が30円安くなる等です。(ちなみに窓口料金は3割負担の場合10円ほど安くなる)

例え料金が10円変わるだけでも明細を見ると間違いがわかってしまうため正確に算定しなければならないというプレッシャーがかかるようになります。

当院でも料金が間違っていて次回来院時に10円返金するなんてことがたまにあります。

会計に少し時間がかかるようになる

整骨院の料金は病院に比べて非常に単純で3回目以降は同じ料金になります。(多くの場合は後療料・電療料・温罨法料が算定されます)

そのため施術後の会計がすぐできるという利点があるのですが、施術内容に変更がある場合施術が完了するまで算定項目が確定しません。そのため施術終了からお会計までに少し時間がかかる場合があります。

たとえ10円の変更であっても間違いが明細からわかってしまうため施術が終了してから内容に変更がないか確認して料金が決定します。

そのため施術後のお会計に少し時間がかかるようになります。

不正な請求が難しくなる

明細から間違いがわかるようになるということは不正な保険請求も難しくなります。実施していない項目を実施した事にして請求するとすぐにわかってしまいます。

明細からわかる算定の間違いの例としては以下のようなものがあります。

  • 初回の処置でアイシング等しなかったのに『冷罨法』が算定されている
  • 電気治療が苦手なのでしていないのに『電療』が算定されている
  • 熱いのが苦手で温熱治療をしていないのに『温罨法』が算定されている

整骨院で治療のために支払った金額は医療費控除の対象になる

これは明細付でなくても問題ないのですが、整骨院で支払った金額は基本的に医療費控除の対象になります。これには保険外の施術であっても同様です。ただし、治療目的でなくリラクゼーションの施術であると対象にはならないため明細にどのような保険外の施術を受けたのかが記載されていると対象かどうかがわかりやすくなります。

まとめ

というわけで将来的に整骨院で明細付の領収書の発行が義務付けられると整骨院の事務処理をかなり正確にしなければならなくなります。毎回行った項目を確認し、正確に算定することになります。(当たり前のことなんですけどね…)

患者さんにとっては何に何円かかっているのかの詳細を知ることができ、間違いがないかをチェックできるというメリットがあります。(会計に時間がかかるようになるというデメリットもあります…)

ではまた!

自分でできる顎関節症の治療 〜アゴの内側の筋肉をマッサージする〜

こんにちは!『倉敷の本気で治したい人のための整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。治療し始めるとやりすぎる傾向にあります。少し物足りないくらいが適量です。気をつけます。

当院では顎関節症の施術もさせていただいております。顎関節だけでなく頭蓋骨を含んだ全身の施術を行い他院ではなかなか効果の出なかった顎関節症も改善しています。

詳しくは下記を参照
顎関節症は全身を治せ!顎関節症の原因と治療法

アゴの内側の筋肉をマッサージする

とは言え顎関節症が辛い方は今すぐ少しでも楽にして欲しいと考えていると思います。そんな方に一つだけアドバイスするとしたら『アゴの内側の筋肉をマッサージしてみて下さい』とアドバイスすると思います。

マッサージする場所はいわゆる『アゴのエラ』の内側。この部分に親指をぐいっと入れてそこに付着している筋肉をマッサージしてください。おっと、入れすぎるとオエっとなるので気をつけて下さいね。

マッサージする場所

ここでマッサージしているのが内側翼突筋という筋肉です。咬む時に使う筋肉は主に3種類あるのですがこの筋肉だけはアゴの内側というなかなか触らない部分にあるため異常になかなか気がつきにくくなっています。

左右の筋肉をマッサージすると片方だけ硬くて痛いという方が多いと思います。そちらが悪い方なのでじっくりとマッサージしてゆるめてあげてください。これだけで顎関節症が楽になる人も多いと思います。

根本的に改善させるには頭蓋骨を治す必要がある

内側翼突筋のマッサージで楽になったとしても、残念ながら症状は再発すると思われます。なぜかというと、筋肉のもう一方の付着部位に問題がある可能性が高いからです。

内側翼突筋はアゴの内側と、蝶形骨という目の奥の骨に付着しています。おそらくこの蝶形骨にも問題があるはずです。少なくとも、長期間一方の筋肉に強く引っ張られていたわけですから。

そしてこの蝶形骨は頭蓋骨のほとんどの骨と接しています。なので頭蓋骨の他の骨も異常を起こしている可能性が高いため頭蓋骨全体をチェックする必要があります。

特に蝶形骨のすぐ後ろには側頭骨があります。顎関節はこの側頭骨にあるため異常の影響を強く受けてしまいます。

まとめ

  • アゴのエラの内側にある筋肉をマッサージすると顎関節症が楽になる
  • ただし根本的な改善には頭蓋骨全体の治療が必要

ということでした!

顎関節症は複雑な状態でここを治療すれば治るという部分は存在しません。顎関節だけでなく頭蓋骨全体、さらに頭蓋骨だけでなく全身をくまなく検査し治療する必要があります。根本的に治したいという方はお気軽に相談して下さいね。ではまた!

頭にもやがかかった感じ(ブレインフォグ)になった話

こんにちは!『頭蓋骨の治療ができる倉敷の整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。申し訳ありませんが小顔矯正は行なっておりません。頭蓋骨の縫合を押しつぶす小顔矯正は健康を損なう可能性が高いためお勧めしていません。

その代わり縫合の制限を取り除くことによりバランスの取れた自然な顔にすることは可能です。健康的な笑顔は無理矢理小顔にした顔より素敵ですよ!

頭にもやがかかった感じ(ブレインフォグ)になった

実は私、頭蓋骨の治療をするくせにブレインフォグになったことがあります。ブレインフォグとは頭にもやがかかった様な感じになって考える力が非常に低下してしまう状態です。

体はだるく、集中力が無く、何かを考えようとしても考える体力がない、そんな状態でした。そんな状態でも仕事を休むわけにはいかず患者さんの施術をしていました。体が覚えているので何とか施術できているという状態でした。その時の患者さんには申し訳ないのですがあまり質の高い施術は出来ていなかったと思います。

頭蓋骨に原因があった

なんでこんなに体がだるいんだろうと考えますが考えがまとまりません。栄養ドリンクを飲んだりしながら施術をこなし、休憩室のイスに座り込む。そんな状態が数日続いたある日、ふと『頭蓋骨に問題があるんじゃないか?』と思いつきそのまま自分の頭蓋骨をチェックしました。

ありました。蝶形骨と後頭骨の間の障害で垂直ストレインと呼ばれる障害です。それもかなり大きく障害を起こしていました。

垂直ストレイン
蝶形骨と後頭骨の間で上下に剪断されるような力が働き、戻らなくなってしまった状態。

上方垂直ストレイン

下方垂直ストレイン

その障害の方向に覚えがありました。そういえば数日前自分の後頭骨を牽引して治療する実験をしてそのまま寝てしまったことがありました。その時の牽引が強すぎて垂直ストレインを作ってしまったようです。

上方垂直ストレインは蝶形骨底が上方に剪断され戻らなくなった状態です。蝶形骨の上方には様々なホルモンを分泌する下垂体があります。この下垂体を圧迫して重要なホルモンの分泌を妨げていたのかもしれません。

下垂体からは
・成長ホルモン … 体の回復を促す
・副腎皮質刺激ホルモン … ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンを分泌させる
・甲状腺刺激ホルモン … 代謝を亢進させる甲状腺ホルモンを分泌させる
などが分泌されます。これらのホルモン分泌が少しずつ低下した結果起こったのかもしれません。

頭蓋骨を治したらその場でブレインフォグが解消した

検査で頭蓋骨に垂直ストレインが見つかってすぐに自分の頭蓋骨を治療しました。するとその場であたまのもやが少しずつ晴れて行き、体も少しずつ軽くなるのを感じました。

頭蓋骨の障害に気がつけたのは非常にラッキーでした。元気な状態ならすぐに気がついたと思いますがブレインフォグの状態では考えがまとまらずなかなかたどり着けませんでした。

垂直ストレインの調べ方

※絶対に強く操作しないで下さい。症状が悪化、もしくは垂直ストレインや他の障害を作ってしまう可能性があります。

一方の手の親指と人差し指(または中指)でこめかみをそっとつかみます。もう一方の手は後頭部をそっとおおいます。

垂直ストレインの検査(上方に誘導)

垂直ストレインの検査(下方に誘導)

両手ともそっとふれたまま、一方の手を上方に、もう一方の手を下方にそっと動かします。そして反対方向にも同じように動かします。

そしてその時の手応えが明らかに違うとしたら垂直ストレインが存在する可能性大です。具体的に説明すると一方は柔らかい手応えでもう一方は非常に固くガツっと止まってしまうような手応えがします。

同じような状態の患者さんも

そんなことがあってから同じような状態の患者さんを施術する機会がありました。原因不明で体がだるく頭がすっきりしないという患者さんです。頭蓋骨を調べてみるとやはり同じ垂直ストレインがありました。(他の障害もいくつか同時に起こしていました)

そして同じように垂直ストレインの解消とともに症状が改善されました。それから私は重い垂直ストレインがブレインフォグを引き起こす場合があるのではと疑っています。

まとめ

というわけで、私は自分の体験から重い垂直ストレインがブレインフォグを引き起こす場合があることを疑っています。また、その場合は垂直ストレインの治療でブレインフォグが解消すると考えています。

ですが、垂直ストレインのある人が必ずブレインフォグになるわけではありませんし、ブレインフォグを起こしている人が必ず垂直ストレインなどの頭蓋骨の障害を持っているとは考えていません。他の原因で起こっているブレインフォグは他の原因を取り除く必要があると思います。

それでも垂直ストレインなどの頭蓋骨の障害が原因でブレインフォグを起こしている人が一定の割合でいるのではないかと考えています。ブレインフォグで苦しんでいる方、一度上記の垂直ストレインの調べ方を試してみてください。そして障害がありそうだと感じたなら頭蓋骨の治療を受けてみることをお勧めします。

頭のもやが晴れて、笑顔で普通の生活を送れるようになることを祈っています。
ではまた!

ゴリゴリした肩甲骨の痛み!原因と治し方

こんにちは!『骨格から根本的に治す倉敷の整骨院』かわばた整骨院院長の川端です。申し訳ありませんがマッサージはほとんどしていません。マッサージをご希望の方はお近くのマッサージ屋さんへどうぞ!

さて、よくある患者さんの症状にゴリゴリとした肩甲骨の痛みがあります。さらに話を聞いてみると腕を動かすと肩甲骨の奥が痛い。これは一体何でしょう?

その前に肩甲骨の構造を確認しておきましょう。実は肩甲骨は肋骨の上に乗っていますが肋骨とは直接つながっていません。肋骨の上に乗ってただすべっているだけなんですね。

さらに付け加えると、腕を動かすと同時に肩甲骨も動きます。

そして肩甲骨は鎖骨によって胸の骨、胸骨と関節を作っています。ここが肩甲骨と胴体が骨でつながっている唯一の場所です。なので鎖骨に問題があると肩甲骨が動かなくなって腕が上がらなくなる…なんてこともあります。

肩甲骨の痛みの原因は肋骨にある場合が多い

そんなわけで腕を動かすと同時に肩甲骨が肋骨の上を滑って動くわけですがこの時肩甲骨が痛い場合、多くは肋骨に問題があります。

何本かの肋骨が後ろに突出しているため肋骨の上を滑っている肩甲骨にゴリゴリ当たって痛むわけです。痛いのでマッサージを受けたくなるようですが残念ながらマッサージではなかなか改善しません。

この場合の痛みを改善させるには突出している肋骨を正常な位置に戻して肋骨をたいらにする必要があるからです。

肋骨を治すには胸椎を先に治す必要がある

では肋骨だけを治せば良いかというとそういうわけにも行きません。多くの場合、肋骨だけ治してもすぐに元通り突出してしまいます。なぜかというと肋骨が付着している胸椎にも問題がある場合が多いからです。

肋骨のほとんどは12個ある胸椎のうち2つの隙き間に付着しています。そのため付着している胸椎に可動性の制限などがあると肋骨の動きにも制限が生じてしまいます。肋骨が後ろに動いたまま前に戻らなくなった状態が後方に突出した状態です。

なので、肋骨の前に胸椎を治す必要があります。胸椎が治れば多くの場合肋骨も治ってしまいます。

ちなみに、胸椎を治すにも背骨の他の部分を治す必要があったり骨盤を治す必要があったり姿勢を正さなければならなかったりするのできちんと治す場合は全身をチェックして治療する必要があります。

マッサージで治す場合は肋骨が付着している胸椎を探す

当院では関節にアプローチして治療していきますが、もしマッサージで治すという場合は後ろに飛び出している肋骨をたどって付着している胸椎の筋肉をマッサージすると良いと思います。

おそらくその胸椎も可動性が制限されているはずなので動きを制限している小さな筋肉があるはずです。その筋肉を丁寧に見つけてマッサージすれば改善するはずです。

まとめ

  • 腕を動かした時に肩甲骨が痛いのは肋骨に問題があることが多い
  • 後方に突出した肋骨が肩甲骨に当たって痛みを起こしている
  • 肋骨を治すには先に付着している胸椎を治す必要がある

ということでした。
ではまた!

いつまでも足首が痛い原因と治し方

こんにちは!倉敷で骨格から根本的な治療を行なうかわばた整骨院院長の川端です。

捻挫の患者さんがやってきた

足首の捻挫の患者さんがいらっしゃいました。よくあるケガですが、少し違ったのは整形外科で治療済みということ。もう治っているはずなのにまだ痛いので見て欲しいということでした。

患部に腫れはありませんが前距腓靭帯に圧痛があります。前方引出しテストでも少し痛みがありますがエンドフィールはしっかりあります。骨に圧痛・叩打痛がないので骨折の可能性は低い。腓骨筋腱の逸脱も起こらない。靭帯の治癒が遅れているのでしょうか?

腫れていないのにひどい捻挫もある

ちなみに足首の捻挫の場合、腫れが少ないから大したことはないという判断はできません。(してしまう専門家も多いですが…)なぜかというと、足首の捻挫で断裂する前距腓靭帯は関節包という関節を包んでいる袋の中の靭帯だからです。腫れが関節包の中だけでおさえられてしまうのですね。

なので、腫れていないのに靭帯が切れているというケースもあるわけです。腫れていないから大丈夫と判断せずに捻挫した場合は専門家に診てもらって下さいね。

固有受容器の障害が痛みの原因だった

ですが、今回の患者さんは靭帯の検査でしっかりつながっていることを確認しています。なのに痛みが続いています。微細な損傷が治癒せずに続いているのでしょうか?

次に、足首を外側に曲げて前距腓靭帯をたるませた状態で触ってみます。今度は全く痛みません。たるませたからといって損傷した靭帯の痛みが消えるでしょうか?どうやら痛みの原因は靭帯の損傷というよりも、固有受容器の障害だったようです。

固有受容器とは、靭帯や筋肉などに存在する受容器で関節の動きなどを感じています。通常、これらの受容器からの情報で関節の動きが調節されています。関節は今曲がった状態だからこっちの筋肉の力を抜いて反対側の力をちょっと入れて…などということが無意識のうちに行なわれているのです。

どうやら捻挫のショックでその固有受容器の調節が狂ってしまったようです。わかりやすく言うと捻挫のショックで関節が自分の位置を間違えて覚えてしまったようです。

そうとわかれば治療は簡単。先ほどの足首を外側に曲げて前距腓靭帯の痛みがなくなる肢位を90秒間保持してその後ゆっくり戻します。自分の正しいテンション(張り具合)を間違えて覚えてしまっている靭帯をたるませてもう一度正しいテンションを覚えさせます。(カウンターストレインというオステオパシーの技法です)

足首を外側に曲げて治療行う

足首の治療肢位

これで痛みは消失、そのまま治療は一回で終了となりました。

自分で治療する方法

多少効果は劣りますが自分で行なう方法を紹介します。外くるぶしの少し前を押すと痛い場合です。痛い方の足裏を床に着けて座り、膝を外側に倒して足首を外側に曲げていきます。角度を調節しながら外くるぶしの前を押しても痛くなくなる角度を探します。

靭帯を押しても痛くなくなるまで足首をやや外側に曲げる

自分で行う足首の治療

見つかったらそのままの角度で90秒間待ちゆっくりと戻します。すると戻しても外くるぶしの前を押しても痛くなくなっているはずです。

当然ですが靭帯を損傷している場合は効果がないのできちんと専門家の治療を受けて下さいね。きちんと治しておきたい方ももちろんどうぞ!

ではまた!

上あごを引っ張ったら鼻づまりが解消した話

こんにちは!倉敷で頭蓋骨の治療をしているかわばた整骨院院長の川端です。院長ひとりの時、BGMが懐メロになっていることがありますが気にしないでください。

風邪や花粉症の時、私が一番辛いのは鼻づまりです。他の症状はただ辛いだけですが鼻づまりは思考力を大幅にダウンさせてしまいます。

実は私、花粉症もひどいのですが花粉症の時期以外でも鼻が詰まり気味でした。口呼吸はよくないからと鼻で呼吸をしようとしても鼻からでは呼吸に必要な空気が出し入れできないという状態でした。

そもそも、鼻の奥って何であんなにせまいんでしょう?

鼻の奥では空気中のゴミをキャッチしている

実は鼻の奥がせまいのは空気中のゴミを取り除くためです。鼻の内側は粘液で覆われていて、せまい通り道を空気が通る時、空気中のゴミが粘液にくっつくようになっています。

そのため鼻の奥にはわざわざいくつかの仕切りがあってわざと通り道をせまくしています。また、鼻の奥では水分が常に蒸発して空気に湿気を与えています。湿気を与えることによってさらに空気中のゴミは粘液にくっつきやすくなります。

そしてその粘液は少しずつ鼻の外に運ばれて捨てられます。こうして鼻から入った空気はゴミを取り除かれきれいな状態で肺に入るわけです。(ちなみに、最近話題のPM2.5は小さすぎて肺まで到達してしまうと言われています)

参考
直径10μm以上の大きい粒子 … 上気道(鼻腔から喉頭まで)に沈着
直径5〜9μmの粒子 … 下気道(気管・気管支)に沈着
直径1〜4μmの粒子 … 肺胞まで到達
※PM2.5は2.5μm以下の微粒子の総称

鼻の内側で炎症が起こると通り道がさらにせまくなる

そんなわけでわざとせまくしている鼻の奥ですが、もしここで炎症が起こってしまうと腫れてさらにせまくなるため鼻で呼吸をするのが難しくなってしまいます。

炎症はケガをしたり細菌に感染したりすると起こります。炎症ではいくつかの反応が起こりますが、炎症の目的は損傷した組織を早く回復させることです。

炎症で起こる反応の例
血管が拡張する → 血液がたくさん流れて修復に必要な酸素や栄養が運ばれる
血管の壁が通り抜けやすくなる → 血管の中から水分といっしょに栄養がたくさん出て必要としている細胞に届けられる。白血球もたくさん出てきて細菌と戦う
痛みを起こす物質が出てくる → 患部を使わないようにして安静にさせる

ところが、炎症の反応も起こりすぎると体に悪い影響を及ぼします。今回の例だと血管の拡張や血管から水分がたくさん出るために起こる腫れが問題を起こします。鼻の奥で炎症が起こって腫れると元々せまい空気の通り道がさらにせまくなってしまい鼻づまりの状態になってしまうわけです。

上あごを引っ張ったら鼻づまりが解消した

話が脱線しましたがとにかく私、花粉症の時期以外でも鼻で呼吸をすると苦しいという状態でした。ところが頭蓋オステオパシーのテクニックで劇的に鼻の通りが良くなったので紹介します。

上顎骨の後方圧縮に対するテクニック

上顎骨の前方牽引

両手の親指を上の奥歯にのせ、人差し指をこめかみ(蝶形骨大翼)にあてる。
奥歯を圧迫せずに親指がすべらないギリギリの力で奥歯を前に引っ張る。
同時にこめかみも前に引っ張る。こちらも押さずに触れるだけの状態からすべらないギリギリの力で。皮膚をひっぱるイメージ。

注意点としては、強く操作しないこと。悪化することがあります。ごく軽い力でリラックスして行ってください。

上顎骨の上方圧縮に対するテクニック

上顎骨の下方牽引

片手で上顎の歯全体をそっとつかみ下に引っ張ります。これも強くつかまずすべらないギリギリの強さで下に引っ張ります。

圧縮と言ってもほんのわずか、そのわずかな圧縮でどこがどうせまくなって呼吸が苦しかったのか謎なのですがこの方法で劇的に鼻で呼吸がしやすくなりました。同じように上顎骨が圧縮している方に効果があると思いますので慎重に試してください。

くれぐれも強く操作しないでください。自分で行うのが不安な方は専門家に相談してみてくださいね。

ではまた!

膝が痛い原因でチェックすべきポイント5選

こんにちは!かわばた整骨院院長の川端です。

当院には膝の痛みで来院される方も多数いらしています。足を引きずってこられる方、膝が曲がってしまっている方など様々です。症例が蓄積されてきたのでチェックすべきポイントを紹介します。

ちなみに膝の痛みで来院された患者さんは一週間で痛みが取れた方から数ヶ月かかった方までいらっしゃいますがほぼ全員痛みが取れています。

スポーツをされていて膝を傷めたという場合は靭帯等を損傷していてわかりやすいのですが、難しいのは階段を上っていたら激しく痛み始めたというようなケース。それほど強い衝撃は加わっていないはずです。

この様な場合、階段を上っていて膝を傷めたというよりも以前から膝を傷めやすい状態になっていたと考える方が妥当です。

膝が痛い原因は膝にあるとは限らない

膝が痛いと膝にばかり注意が行ってしまいますが膝そのものに原因があるとは限りません。他の部位、わかりやすい例を挙げると骨盤の異常等があります。骨盤の異常などにより膝の間違った使い方が習慣になり膝への負担が限界を超えた所で痛み出したと考えると理解しやすいと思います。

この場合、膝だけを治療してもなかなか痛みが改善しません。膝を傷めやすい状態にしている原因を見つけ出してそこから治療する必要があります。

原因 1 膝関節の遊びが減少している

まずは膝関節そのもの。膝関節そのものの遊びが減少していると痛みやすくなります。関節の遊びとはどういうことかと言うと、膝は曲げ伸ばしだけでなくほんのわずかにねじったり、横に曲げたりという動きができるようになっています。このほんの少しの動きの余裕が『遊び』です。

関節の運動は完全に同じ動きを繰り返すわけではなく、多少のブレがあります。関節の遊びがこのブレを吸収しているわけですが、遊びが減少してしまうとブレが吸収できずダメージが蓄積されてしまいます。そして限界を超えると痛み始めるわけです。

というわけで膝関節の遊びが減少している場合は遊びを回復させます。

原因 2 骨盤の異常

骨盤、特に寛骨の異常でも膝が痛くなることがあります。寛骨の異常は歩き方をおかしくします。正常な歩行では骨盤もわずかに運動するのですが、骨盤に異常があるとできなくなります。モデルのように骨盤から歩くのが正常な歩行です。

逆に骨盤を動かさないように股関節から先だけで歩こうとすると年を取ったような歩き方になります。歩き方を若く見られたいなら骨盤の異常を解消することです。

歩き方がおかしくなると膝にかかる加重に偏りができ、これも限界を超えると痛み始めます。

原因 3 仙骨の異常

骨盤を検査する場合、まずは寛骨を検査することが多いのですが寛骨が正常になった様に見えても仙骨だけがねじれているということもよくあります。ですがこの仙骨の検査は知識と経験が必要なので骨盤矯正を売りにしている治療院でもできない所が多いようです。

骨盤矯正をしてもらっているのに症状がなかなか治らないという人はもしかすると仙骨の異常が治っていないのかもしれません。

仙骨の異常も歩行をおかしくしてしまいます。歩行の異常は膝の加重を偏らせるため限界を超えると痛み始めます。

原因 4 恥骨結合の異常

恥骨結合もあまり検査されない部分です。こちらの検査は簡単なのですが場所が場所なので検査しにくい部分です。

ですが、恥骨結合の異常を見落とすとこれも骨盤の運動をおかしくしてしまうため、歩行の異常から膝の痛みへと進行する可能性があります。

当院では女性の患者さんの場合、患者さん自身の手で検査してもらっています。トラブルを避けるだけでなく患者さん自身に問題点を理解してもらえるというメリットもあります。

原因 5 足根骨の遊びが減少している

足にある7つの骨をまとめて足根骨と呼びます。骨盤は膝の上の骨でしたが足根骨は膝の下の骨になります。この足根骨もそれぞれわずかな遊びが存在しています。

そして足根骨には足に加わった衝撃を吸収するという大切な役割があります。遊びが減少していると衝撃が膝に強く伝わってしまい痛みを起こす原因になってしまいます。

また、足根骨の異常は膝の加重を偏らせてしまいますし歩行の異常も起こしてしまいます。

さいごに

膝が痛い原因でチェックすべきポイント5選を紹介しました。ですが膝が痛くなる原因はこれ以外の関節の異常でも起こりますし、筋肉の異常でも起こります。また全く別の病気でも起こる可能性がありますので自分一人でなんとかしようと思わずに専門家に見てもらって下さいね。

ではまた!