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出産後は骨盤が開く?開いた骨盤とは何か

こんにちは!最近初回の患者さんの問診~検査~治療で1時間位かかってしまっているかわばた整骨院院長の川端です。受付からのプレッシャーをひしひしと感じます。うまく予約を調節してくれて他の患者さんをお待たせしないようにはしていますが…、もう少し短縮できるように前向きに検討します。(危険な症状の見落としがあるといけないし、患者さんの訴えを正確に把握したいので時間がかかってしまってます…)

出産後は骨盤が開く?

先日、患者さんと骨盤の話をしていて噛み合わない部分がありました。気になって調べてみると…

どうやら世間では出産後こうなることになってるようです。

  • 出産すると骨盤が開く
  • 開いているのであおむけに寝るとつま先が外を向く
  • 骨盤が開くと太りやすい
  • 骨盤が開くと尿漏れなどを起こすことがある

そして、具体的に『骨盤が開く』とはどのような状態か調べてみても漠然としか説明されていません。

骨盤は開くのか?

では、骨盤は開いたり閉じたりといった動きはするのでしょうか?

します。それも妊娠や出産に伴って動く、ここまでは間違いありません。ただし、おそらく一般的に認知されている『開いた骨盤』とは違います。

まず、骨盤の構造をおさらいしてみましょう。骨盤は後方中央にある仙骨と、その両側にある寛骨からなります。そして寛骨は後方で仙骨と仙腸関節を形成し、前方では寛骨同士が連結し恥骨結合を形成しています。

hipbone

世間で考えられている開いた骨盤、どうやら骨盤の前方が開くと漠然と考えられているようなのですが前方の恥骨結合はどうなるのでしょうか?単純に前方が開くだけだと恥骨結合が離開してしまいます。
(出産時に恥骨結合が離開することはありますが継続して離開したままになる症例は稀です)

それとも、離開しない程度に弛緩することを開くと表現しているのでしょうか?

寛骨アウトフレア

おそらく、『開いた骨盤』に最も近い概念は『寛骨アウトフレア』です。これは、骨盤の上方が外側に開き、逆に下方の坐骨は内側に閉じる状態を指します。前方の恥骨結合を離開させずに骨盤を開くと骨盤の下方が閉じていくのが想像できると思います。

outflare

この状態になりますと寛骨に存在する股関節の関節窩が若干後ろを向くためあおむけに寝るとつま先が外を向きますので辻褄が合います。

ですが、想像してください。骨盤の下方が閉じて出産できるでしょうか?

そうなんです、出産時は骨盤の下方が開くはずなんです。

寛骨インフレア

と言うことは出産時の骨盤は『寛骨インフレア』、骨盤の上方が内側に閉じ、下方の坐骨が開いた状態になります。ちなみに仙骨も前方に倒れるニューテーションと呼ばれる状態になり下方のスペースを広げます。

inflare

sacral-nutation

かわばた整骨院にも出産後に腰痛を訴えて来院される方がたくさんいらっしゃいますが、ほとんどの方が寛骨インフレアで仙骨ニューテーションになっています。

まとめ

  • 開いた骨盤は骨盤上方が開き、下方が閉じる。(寛骨アウトフレア)
  • 閉じた骨盤は骨盤上方が閉じ、下方が開く。(寛骨インフレア)
  • 出産時は寛骨インフレアになって骨盤下方を開く。

というわけで、産後の骨盤は閉じています。出産後骨盤の不調で悩んでいる方、開いているのが原因と思い込んでむやみに閉じようとせず、一度専門家に診てもらうことをお勧めします。

ではまた!

使用イラスト(c)フリーメディカルイラスト図鑑

ご主人の名前でお願いします?整骨院でのサインについて

こんにちは!梅雨が明けてロードバイク通勤がすっかり定着したかわばた整骨院院長の川端です。倉敷で真面目に二段階右折をしているロードバイクを見かけたらきっと私です。

整骨院で施術を受けるにはサインが必要

整骨院で施術を受けたことがある人はご存知かと思いますが、整骨院で健康保険を使用して施術を受けるには療養費支給申請書(通称レセプト用紙)にサインが必要です。
receipt

この用紙の右下の部分にサインをするわけですが、初めての方は何でだろう?と思ってしまうルールがいくつか存在します。

なぜサインが必要なの?

まずそもそもなんでサインが必要なのでしょうか?病院では不要なのに。それは、病院と整骨院では保険の仕組みが違うためです。

病院で治療を受ける場合には(3割負担の場合)

  1. 料金の3割を支払う
  2. 療養(医療)が提供される

という流れになりますが、整骨院の場合は本来

  1. 料金の10割を支払う
  2. 施術を受ける
  3. 料金のうちの7割が療養費として健康保険から支給される

という流れになります。(この様に一度全額支払った後、7割の療養費を返してもらうのを償還払いと言います)どちらも3割の負担で治療や施術を受けられるのですが、償還払いでは一時的に全額支払ったり療養費を請求したりするという手間があるという欠点があります。そこで

  1. 料金の3割を支払う
  2. 施術を受ける
  3. 料金のうちの7割を整骨院に支給する

という流れにできるようになっています。つまり、整骨院で3割の料金のみ支払い、残りの7割の療養費の請求を整骨院に委任するというわけです。(これを受領委任払いといいます)

というわけで、整骨院でサインが必要なのは7割の療養費の請求を整骨院に委任するためなんです。

そしてサインすることによって、整骨院でも料金の3割を支払うだけで施術を受けられるようになるわけです。

ご主人の名前をお願いします?

そして次がサインの名前。当然自分の名前を書くものと思っていたら、そうとは限りません。多いのが『ご主人の名前をお願いします』というパターン。

これはなぜかというと、療養費の請求は被保険者(保険に加入している人)が行うことになっているため、被保険者の名前を書く必要があります。

なのでご主人の扶養に入っている主婦の方は、ご主人の名前を書くことになります。

「被保険者」

じゃあ、正式には被保険者に書いてもらうものなのかな?と思ったら…

「患者が記入してください」

『患者が記入してください』

というわけで、扶養に入っている専業主婦の人などの場合は自分でご主人の名前を書かなければいけないんです。

もちろんご主人の名前をサインすることに法的な問題はありません。

ちなみにこのサイン、筆跡がチェックされていまして筆跡が変化すると調査が入ったりします。なので必ず患者さん自身が書いてくださいね。

ちなみに手のケガなどでサインすることができない場合は整骨院側で代筆して捺印してもらうことになっていますのでサインができない場合は印鑑を持参しておくとよいですよ。

なぜ、何も記載されていないのにサインするの?

そして、サインのタイミングも謎だと思います。多くの整骨院では月の初めに何も記載されていないレセプト用紙にサインを求められると思います。これは療養費の請求が月毎になっているためその月の療養費の請求をその用紙で行うためです。そしてその月に何回来てどういった処置をしたか等はまだ確定していないため何も記載されていません。

じゃあ、確定してからサインもらえば良いのに。

そうなんです。月末にその月の料金が確定してからサインをもらえば良いはずなんですが、問題があります。それは途中で来なくなってしまうケース。するとサインをもらうことができず整骨院は料金の7割が回収できなくなってしまうわけです。

そのリスクを回避するために多くの整骨院ではあらかじめ何も記載されていないレセプト用紙にサインをもらっています。

しかしそうすると患者さんの知らないところで不正な請求が行われてしまうのでは?と現在も議論が続いています。

ちなみに、かわばた整骨院では2016年5月の開院以来その月の最終来院日に料金等をすべて印字した状態でサインをもらっています。やはりサインがもらえなくて請求できないというケースは毎月数件発生しています。どうすれば減らせるんでしょうか?現在研究中です。

まとめ

  • 整骨院で健康保険を使って施術を受けるにはサインが必要
  • サインをすることによって3割負担で施術が受けられる
  • サインは患者自身がする必要があるが、名前は被保険者の名前を書く必要がある
  • 月の初めに何も記載されていないレセプト用紙にサインをする整骨院が多い

というわけでした。

ではまた次回!

調べるだけなら保険が使える?整骨院で保険が使える場合

こんにちは!症状の重い患者さんが来院すると表面的に は『大変でしたね、辛かったでしょう』とか言いながら内心『よっしゃ!どうやって治療しようかな?』とワクワクしているかわばた整骨院院長の川端です。
 

整骨院で保険が使える場合

整骨院で保険を使って施術を受けられるのは以下の場合です。

  • 捻挫
  • 打撲
  • 挫傷
  • 骨折
  • 脱臼

ひとつずつ解説します。

捻挫

関節を損傷したものが捻挫です。時々誤解している方がいますが足首以外の関節でも捻挫は起こります。

具体的には関節をおおっている関節包、支えている靭帯などを損傷したものが捻挫と言えます。

ては、関節が瞬間的に外れてすぐに戻ったものはどうでしょうか? 実は、これも捻挫に分類されます。

脱臼は重症で捻挫は軽傷と思っている方が多くいますが脱臼よりも重い捻挫も存在します。

打撲と挫傷

打撲はぶつけることによって生じる損傷、挫傷は打撲などによって生じる筋肉の損傷を指しています。

打撲が原因の挫傷は打撲となるので、整骨院においては挫傷は肉離れによる筋損傷を指すことが多いようです。(ややこしい)

骨折

骨の損傷が骨折です。折れる場合の他、曲がる、潰れる、ひびが入るなども骨折です。

整骨院では骨折の応急手当として整復(折れた骨を元の形に戻す)、固定(ギプスやシーネをあてて動かないようにする)はできますが継続して施術するには医師の同意が必要になります。

脱臼

関節が完全に外れてしまっているもの が脱臼です。

脱臼も骨折と同じく整骨院では応急手当てとして整復(外れた関節を元の位置に戻す)、固定(ギプスやシーネをあてて動かないようにする)はできますが継続して施術するには医師の同意が必要です。

保険が使えない場合

単なる肩こり
慢性的な腰痛
仕事中、通勤中のケガ(労災保険の適用となります)
交通事故(自賠責保険の適用となります)
など

慢性的な腰痛はケガとは言えませんので整骨院での保険適用はできません。ただし、慢性な腰痛があってさらに急性の腰痛を起こしてしまった場合はこの限りではありません。

また、単なる肩こりもケガとはいえませんので整骨院での保険適用はできません。ですが、肩こりと思っていても腱板損傷というケガだったという場合もあるため辛い場合はきちんと調べてもらうことをお勧めします。

調べるだけなら保険が使える?

整骨院で保険が使えるか調べてほしいけど使えなかったら困る…という方、安心してください!調べるだけなら保険が使えます。

調べた結果、本当にただの肩こりだったという場合は

  • 初検料 … 1460円

のみの算定となり窓口負担は440円で済みます。なので保険が使えなかったら困るからと整骨院に行くのをためらっている方も安心して調べてもらってくださいね。

まとめ

整骨院で保険がつかえるのは

  • 捻挫
  • 打撲
  • 挫傷(肉離れ)
  • 骨折
  • 脱臼

の場合のみ。骨折と脱臼に関しては応急手当の他継続して施術するには医師の同意が必要。

  • 慢性の腰痛
  • 単なる肩こり
  • 通勤中のケガ
  • 交通事故

などの場合は保険適用はできない。

調べてもらった結果、保険の適用ができない場合でも調べてもらうのは保険が使える。

ということでした。

それではまた!

電気治療は30円?整骨院の料金について

こんにちは!倉敷に引っ越して4ヶ月になるのにまだ美観地区を見に行けていないかわばた整骨院院長の川端です。

整骨院ってリーズナブルな料金で有資格者の施術が受けられて良いですよね。でも、その料金ってどうなっているのかわかりにくいですよね。

整骨院の料金

ここでは、整骨院で多い捻挫を例にして代表的な料金を解説したいと思います。(2018年7月29日料金改定を反映しました)

  • 初検料 … 1,460円(病院でいう初診料に当たります)
  • 初検時相談支援料 … 50円(初検時に日常生活での禁止事項の指導など行うと算定されます)
  • 再検料 … 400円(2度目の来院日に算定されます)
  • 施療料 … 760円(初回の処置において算定されます)
  • 後療料 … 505円(手技療法などの後療法を行うと算定されます)
  • 冷罨法料 … 85円(アイシングを行うと算定されます)
  • 温罨法料 … 75円(患部を温める器具を使用すると算定されます)
  • 電療料 … 30円(電気治療器を使用すると算定されます)

代表的なものだけをピックアップしていますが既にややこしいですね。これらの組み合わせで料金が決定します。

さっきぎっくり腰になった場合

さっきぎっくり腰になった場合の初回料金は

  • 初検料 … 1460円
  • 初検時相談支援料 … 50円
  • 施療料 … 760円
  • 冷罨法料 … 85円

合計2355円、3割負担の場合は710円です。(10円未満は四捨五入します)
冷罨法料は負傷した日、もしくはその次の日にしか算定されないことに注意が必要です。2日前のぎっくり腰の場合は85円安くなります。(窓口負担は680円)

2回目の場合は

  • 再検料 … 400円
  • 後療料 … 505円
  • 温罨法料 … 75円
  • 電療料 … 30円

合計1010円、3割負担の場合は300円です。しかも温罨法料と電療料は受傷した日から5日経過しないと算定されないので受傷してから5日以内なら905円(窓口負担は270円)です。

3回目以降は

  • 後療料 … 505
  • 温罨法料 … 75円
  • 電療料 … 30円

で610円(窓口負担180円)となります。とってもリーズナブルですね。

ぎっくり腰と同時に足首も捻挫した場合

実際には一か所だけ施術するケースは少なく2~3ヶ所同時に施術することがほとんどです。ぎっくり腰と同時に足首を捻挫するというのは珍しいですがぎっくり腰を起こした人が『実は最近膝も痛くて…』等と言い出すことはよくあることです。

2ヶ所同時に痛めてしまった場合の初回料金は

  • 初検料 … 1460円
  • 初検時相談支援料 … 50円
  • 施療料 … 1520円(760円×2)
  • 冷罨法料 … 170円(85円×2)

なんと、施療料と冷罨法料が2倍になります。合計は3200円(窓口負担960円)です。一ヶ所の場合と同じく2日以上前の場合は冷罨法料が算定されません。

2回目の場合は

  • 再検料 … 400円
  • 後療料 … 1010円(505円×2)
  • 温罨法料 … 150円(75円×2)
  • 電療料 … 60円(30円×2)

と後療料、温罨法料、電療料が2倍になります。合計は1620円(窓口負担490円)です。受傷から5日経過しないと温罨法料、電療料が算定されないのは同じです。

3回目以降は

  • 後療料 … 1010円
  • 温罨法料 … 150円
  • 電療料 … 60円

これだけになって合計1220円(窓口負担370円)です。

3ヶ所以上同時に痛めてしまった場合

痛めた場所が3ヵ所になると2倍になったものが3倍になる…と思いきや後療料・罨法料・電療料は2.6倍にしかなりません。しかも4ヶ所目以降は3ヵ所目までの料金に含まれることになっているため3ヵ所も4ヶ所も5か所も同じ料金です。(初回の施療料のみ4ヶ所目以降も算定可能です)

3ヶ所以上の初回料金

  • 初検料 … 1460円
  • 初検時相談支援料 … 50円
  • 施療料 … 2280円(760円×3)※2016/10/3 2.6倍で計算していたのを修正しました
  • 冷罨法料 … 221円(85円×2.6)

合計4011円(窓口負担1200円)です。

2回目は

  • 再検料 … 400円
  • 後療料 … 1313円(505円×2.6)
  • 温罨法料 … 195円(75円×2.6)
  • 電療料 … 78円(30円×2.6)

合計1986円(窓口負担600円)です。

3回目以降は

  • 後療料 … 1313円(505円×2.6)
  • 温罨法料 … 195円(75円×2.6)
  • 電療料 … 78円(30円×2.6)

合計1586円(窓口負担480円)となります。

表にまとめるとこんな感じです。カッコ内が窓口負担金額です。冷罨法料、温罨法料、電療料が加算されているので算定されない場合は少し安くなります。

1部位 2部位 3部位
初回 2355(710) 3200(960) 4011(1200)
2回目 1010(300) 1620(490) 1986(600)
3回目以降 610(180) 1220(370) 1586(480)

整骨院で払ってる金額と違うんだけど…?

はい、ここまで読んでいただいて自分の通っている整骨院の料金と違うという方もいるかと思います。それはなぜかと言いますと、保険外で料金が加算されているためだと思われます。例えばテーピング代や湿布代などは実費を加算して良いことになっているため保険料金より少し高めになっているかもしれません。かわばた整骨院でも保険外で加算させていただいています。(初診時に書面で同意を頂いています)

上記の他にもたくさんのルールがありまして、違った料金になることもあります。気になる場合は明細をもらえるはずなので聞いてみてくださいね!

では、また次回!

『整骨院』は違法?接骨院と整骨院の違い

こんにちは!骨盤のゆがみで年を取った歩き方になっている女性を見ると『無料で良いから治させて!』と心の中で思ってしまうかわばた整骨院院長の川端です。

接骨院と整骨院の違い

接骨院と整骨院、よく似ているしどちらも保険が使えるらしい。一体何が違うんだろう?整体院は保険が使えないのは知っているけれど…?

接骨院と整骨院は実はどちらも同じなんです。どちらも柔道整復師の施術所です。

必要な国家資格 → 柔道整復師
何ができるか? → 骨折、脱臼、打撲、捻挫、肉離れなどのケガの治療(正式には『施術』と言います)

その他にも柔道整復師の施術所には『ほねつぎ』、『柔道整復院』など名前のバリエーションがあります。

でも、『ほねつぎ』とか『柔道整復院』とか言われても何の施設かよくわかりませんよね?『接骨院』もそうです。骨を接着するの?と一般の方は思ってしまいます。

これに対して『整骨院』は骨を整えてくれるのかな?と一般の方にも何となく伝わる名称なのでよく使われています。

なお、整骨院の『整骨』は『接骨』の別名です。他に『正骨』とも言われることがあります。「正骨範(1807)」や「整骨新書(1810」等、江戸時代に出版された接骨術の本のタイトルにも使用されています。

整骨院は法律違反?

ところが、実はですね、『整骨院』という名称、法律的には認められていません。

国家試験にこんな問題が出されたことがあります。

問 施術所の名称として使用できないのはどれか
1 接骨院
2 整骨院
3 ほねつぎ
4 柔道整復院

答えは2の整骨院。国家試験では『整骨院』という名称が違法だとはっきりと示されました。

え、じゃあ町にある整骨院は全部違法な施設なの?

大丈夫です、そんなことはありません。名称は法律的に認められていませんが、接骨院も整骨院も開設するには保健所に開設届を出してチェックを受けないといけないんです。

その時に名称もチェックされて認められない名称では届出が受理されません。

結局どういうこと?

結論を言うと『整骨院』という名称、法律的には認められていないけれども利用者にわかりやすい名称なので認めるかどうかは都道府県に任せますよってことなんです。だから安心してください、整骨院もきちんと認められた柔道整復師の施術所です。

現在「○○整骨院」の名称が施術所名として使用されている。使用できる旨の明記された文章はないが、患者にわかりやすい名称ということで都道府県にまかせている。(医政局医事課企画法令系回答 平19.7.13)
出典:社団法人日本柔道整復師会(2011). 柔道整復療養費の手引き(非売品)p.38

ちなみに、今回『整骨院』という名称について保健所に問い合わせてみました。担当の方もどういった経緯で『整骨院』という名称が認められるようになったのか把握できていないとのことで厚生労働省に問い合わせてくださいました。

厚生労働省からの回答は

  • 柔道整復施術所の名称については法律に規定されていない。
  • 『整骨院』という名称は問題ない。

だったそうです。(公式な回答というわけではないと思います)

厚生労働省の担当の方がよく御存じでなかったという可能性もありますが、
『整骨院』という名称は厚生労働省レベルで認められています。

まとめ

  • 接骨院も整骨院も同じ柔道整復師の施術所
  • 捻挫とかのケガを治療してもらえる
  • 実は『整骨院』の名称は法律的に認められていない
  • でもわかりやすいので認めるかどうかは都道府県に任されている

ということでした!
ちなみにかわばた整骨院は当初『倉敷市役所前整骨院』にしようと思ってましたが保健所でNGをもらいました!名称に公的な機関が入っているとダメだそうです。これから開業する人は気をつけて!

それではまた!

5分でわかる!接骨院・整骨院とは何か

こんにちは!倉敷で1番骨盤の治療が好きなかわばた整骨院院長の川端です。
骨盤がゆがんでいる人を見かけると治したくてウズウズします。
狙われてるぞ、気をつけろ!

整骨院とは何か

さて、整骨院とは何か。難しく説明すると

『柔道整復師が柔道整復術を行う施術所』

です。

難しいわ!

とりあえず、接骨院や整骨院の先生は柔道整復師という国家資格を持っています。この国家資格を持っていると

  • 骨折
  • 脱臼
  • 打撲
  • 捻挫
  • 肉離れ

に対して治療(正式には”施術”と言います)ができます。
(骨折・脱臼は応急手当以外は医師の同意が必要です)

なので、これらのケガの治療をする所が接骨院や整骨院です。
(接骨院と整骨院の違いについてはこちら⇒『整骨院』は違法?接骨院と整骨院の違い

接骨院・整骨院で治療が受けられるもの

具体的にどんなケガの場合に接骨院・整骨院で治療が受けられるかというと、

  • 足首を捻挫した ⇒ OK!
  • 走っていて膝を痛めた ⇒ OK!
  • 引っ越しの荷物を持って腰を痛めた ⇒ OK!
  • 草野球で肩が痛くなった ⇒ OK!

などなど、基本的に急性のケガが対象です。

その他、小さな外力が何度も繰り返されて起こったケガも対象になります。

  • 毎日料理をしていて手首が痛くなった ⇒ OK!
  • 毎日の階段の昇り降りで膝が痛くなった ⇒ OK!
  • 毎日ランニングをしていて足の指の付け根辺りが痛くなった ⇒ OK!

ちなみに捻挫っていうと足首の捻挫をイメージする人が多いと思うのですが、どこの関節でも痛めれば捻挫です

膝の捻挫、腰の捻挫、肘の捻挫、首の捻挫、指の関節の捻挫……とどこでもありです。

接骨院・整骨院で治療が受けられないもの

反対に整骨院の対象にならないものとして

  • 単なる肩こり ⇒ NG!
  • ずっと前から同じように続く腰痛 ⇒ NG!
  • スポーツの後の単なる筋肉痛 ⇒ NG!

などがあります。ケガではない、もしくは急性ではない場合は接骨院・整骨院の対象外です。まぁ、健康保険の適応ができないだけなので全額自己負担で良ければ治療してもらえると思います。

え!?じゃあ骨盤矯正や猫背矯正は?

はい、基本的に整骨院の対象外です。何!?冒頭で言ってた骨盤の治療が好きな整骨院ってのは嘘?いえ、これも健康保険の適応ができないだけで自己負担で治療を受けられるってことです。ただし、全ての整骨院が骨盤矯正などの治療をしているわけではないってことも理解できると思います。

かわばた整骨院でも骨盤や背骨を治療する場合、別料金で少しだけもらっています。だってね、骨盤の歪みが原因でぎっくり腰を起こしているのに骨盤を放っておいたら治らないでしょ?

まとめ

  1. 接骨院・整骨院は柔道整復師が施術を行う施術所。
  2. 骨折・脱臼・打撲・捻挫・肉離れなど急性のケガが対象。
  3. 小さな外力が繰り返し加わって起こるケガも対象。
  4. 捻挫は足首以外の関節でも起こる
  5. 単なる肩こり・慢性の腰痛・ただの筋肉痛などは自己負担で治療が受けられる
  6. 骨盤矯正・背骨矯正なども同じく自己負担で治療が受けられる
  7. ただし全ての接骨院・整骨院で行っているわけではない。

そんなわけです。
初めて治療を受けるのは勇気が必要かもしれませんが、思い切って治療を受けるととっても楽に動けるようになりますよ!

それではまた!

かわばた整骨院3つの取り組み

みなさんこんにちは、川端です。

かわばた整骨院では3つの取り組みを実施しています。

1. 初検時に治療計画を発行する

keikaku

整骨院に通おうと思ってもどのくらいの頻度でどのくらいの期間通えば良いのかわからないことが多いと思います。そこでかわばた整骨院では

    • どのくらいの頻度で
    • どのくらいの期間

通えば良いのか。
また、

  • どのような状態を目指すのか

を記載した治療計画を発行しています。

2.毎回明細付きの領収書を発行する

ryosyusyo
かわばた整骨院では詳しい料金の内訳の載っている領収書を毎回発行しています。見られて困る様な内容は一切ありません。

3.レセプト用紙へのサインは印字した状態で

整骨院で健康保険を使用して施術を受けるには療養費支給申請書(レセプト用紙)にサインが必要です。事務処理の都合上先にサインだけもらい、後から施術内容、請求金額などを印字している整骨院が多いかと思いますが、かわばた整骨院ではその月の最終来院日に施術内容、請求金額など全て印字した状態でサインをしていただいております。見られて困る様な内容は一切ありません。

安心して利用していただける整骨院を目指していきます。
では、また次回!