赤ちゃんの骨盤と脚の開きにくさの関係

赤ちゃんの骨盤を治療してほしいという依頼を受けることがしばしばあります。

概ね次のような流れで来院されます。

  1. 片方の脚の開きが悪いことに気づく(オムツ替えで気づくことが多い)
  2. 小児科で調べてもらうが股関節に異常なし
  3. 赤ちゃんの骨盤も治療しているという噂を聞いて来院

そして数回の施術で脚の開きが正常になります。

なぜ、骨盤の異常で脚の開きが悪くなるのか

実は、股関節の動きと思われているものは股関節だけで起こっているわけではありません。

股関節は骨盤と連動して動いているため骨盤の動きに問題があると股関節の動き(と思われている動き)も制限されてしまいます。骨盤の動きはほんのわずかなため意識されることはほとんどありませんが制限されるとはっきりわかるほど脚の動きが悪くなります。

これは股関節に限った話ではなく多くの関節が同じような連動の関係にあります。わかりやすいのは腕で、腕の動きも肩甲骨と連動しています。そのため肩甲骨が動かないように押さえて腕を動かそうとすると動きがかなり制限されることがわかると思います。

脚の開きが悪くなっている赤ちゃんの股関節も同じようなことが起こっているわけです。

赤ちゃんの脚の開きが悪いことに気がついたら

赤ちゃんの脚の開きが悪いと気がついた場合、絶対に無理に開かないでください。関節をいためてしまいます。そして、まずはかかりつけの小児科で相談してみてください。股関節脱臼の有無を調べてもらえると思います。

調べてもらった結果、股関節脱臼の疑いがないならば骨盤の問題である可能性があります。

その場合は赤ちゃんの骨盤を扱っている治療院を探して訪ねてみてください。自分で治療するのはお勧めできません。赤ちゃんの治療は非常に繊細に行う必要があります。大人の骨盤は扱っているけれども赤ちゃんの骨盤は扱っていないという治療院も多いかもしれません。できるだけ赤ちゃんの治療経験が豊富な治療院を選んでください。