1年間子供連れで仕事をしてわかった7つのこと

こんにちは!かわばた整骨院院長の川端です。

保育園不足の問題は深刻ですね。倉敷市でも100人以上の方が保育園に入れずに困っているそうです。保育園に入れないので働けない…とても社会的に不利益です。

もし、職場に子供を連れて行って仕事ができたらどうでしょうか?仕事にならない?お客さんに迷惑がかかる?子供に悪影響は?1年間かけて実験してみました。

かわばた整骨院では2016年5月の開院から2017年4月に保育園に入るまで下の子供を連れて営業してきました。上の子供(当時4歳)はなんとか自宅近くのこども園に入園することができたのですが、当時1歳の下の子供は保育園に入れるはずもなく、また入れたとしても開院してすぐ毎月数万円の保育料を払う余裕はありません…。

そこで考えたことが1年間は子供連れで仕事をするということ。整骨院は待合室のスペースを大きめに取り、キッズスペースを作って遊べるようにしてそこで遊んでいてもらうことにしました。

昔は子供連れで仕事をするというのはよくあったそうなのですが最近はほとんどみかけません。自営業が減ったからでしょうか?実際に約1年間子供連れで仕事をしてみてわかったことを紹介します。

子連れ出勤を検討している方、参考にして下さい。

ソファで遊ぶ子供

おもちゃは頭蓋骨模型(パズルです)

その1 子供好きの患者さんが集まった

当初、子供を見ながらの営業では患者さんに迷惑をかけてしまうのではないかと考えていました。ところが、予想に反してみなさんの反応は好意的。むしろ子供に会うのを楽しみにして下さる患者さんが多くいらっしゃいました。

業種にもよると思いますが職場に子供がいることが必ずしも営業的にマイナスになるわけではないようです。

単に子供が苦手な患者さんが来なくなってしまっただけという可能性もありますが…。

その2 2歳になると厳しい

開院当初はベビーサークルの中で遊んでくれたり、泣き叫んだりする程度だったのですが1歳半位でサークルを乗り越えるようになってしまいました。そして院内を自由に駆け回って遊ぶようになってしまいます。

そして2歳になると勝手にデスクの引出しを開けたり施術室の機械を触ったりと危険な状態になりました。院内で遊ばせておけるのは2歳ぐらいまでが限界と感じました。

その3 子供連れの患者さんが来やすい

子供好きの患者さんだけでなく、子供連れの患者さんも多く来ていただけました。遊ぶスペースはあるし、元から小さな子供がいるので気兼ねせずに子供連れで来院できるようです。

また、1歳の子供が生活していますのでおむつ替え、授乳できる部屋など生活に必要な物はほとんど揃っているのも良かった様です。

その4 1日中テレビを見ることになる

気がかりだったのがこれ。待合室のテレビは基本的につけっぱなしなので1日中テレビを見ることになります。テレビを見る時間が長いと言葉の発達が遅れたりするとのことで心配でしたが…特に遅れている様子がなく安心しました。

おそらく、次々と知らない人がやってきてしかも遊んでくれるので良い刺激になったのだと思います。

その5 ChromecastとYouTubeに助けられた

とはいえ仕事中ですのでおとなしくテレビを見ていてほしい時もあったりします。そしてそんな時に限ってテレビなんか見てくれません。そういう場合はChromecastを使ってテレビでYouTubeの動画を流していました。

当初、テレビを設置する時に子供向けのDVDでも再生できるようにしようかと考えていました。ところがテレビを高い位置の壁掛けにしたのでプレイヤーを設置する場所がありません。どうするか考えていた所、Wi-Fi経由で動画のストリーミング再生ができる装置があることを知りました。それがChromecast(クロームキャスト)です。

ChromecastでHuluやNetflix等の有料の動画でも流そうかと思いながらまずは試しにYouTubeを流してみると…これで十分でした。子供向けの動画はたくさんあるしひたすら消防車だけを映した動画、ひたすら踏切だけを映した動画など子供のマニアックな好みに絶妙に答える動画がそろっています。

Wi-Fi環境さえ整っていればChromecast(税込4,980円)を買うだけで良いのでキッズスペースのテレビにつけるならDVDよりもこちらがお勧めです。

その6 全力で仕事はできない

2歳児が駆け回っている職場では、びっくりするほど事務作業が進みません。施術中は控えめに足に抱き着いてくる程度ですが(その後待合室に連行されます)デスクで事務作業に取り掛かろうとすると全力で膝の上によじ登ってお手伝いをしようとしてきます。(ありがたいけどやめて!)

パソコンのキーを押す子供

お手伝いしてあげる!

なのでほぼ常に誰かの仕事がストップしていました。スタッフの人数が多ければ大したことがないのかもしれませんがスタッフは私と妻の二人だけ、稼働率は50%です。それも短時間で切り替わるので集中して作業することはできません。

あれもしなきゃ、これもしなきゃと思いながら毎日が終わります。

事務作業がストップするコストを考えると月数万円の保育料を払った方が安かったかもしれません。

その7 お金には替えられない体験ができる

ほとんどの父親にとって、小さな子供と一日中一緒に生活することは不可能なことだと思います。平日は子供の寝顔しか見られないという父親も多いのではないでしょうか。

それを今回体験することができました。(ちょっと大変でしたが…)患者さんのいない間に一緒に遊んだり、昼寝させたり、一緒にお昼ご飯を食べたり…。かなり贅沢な体験だったと思います。

ご飯を食べる子供

一緒にお昼ご飯

まとめ

  • 夫婦二人で1歳の子供を連れて整骨院の営業は(大変だけれども)可能
  • 人員に余裕がないと辛い
  • 2歳位までが限度。危険なことが増えてくる
  • 患者さんは思ったより好意的
  • 困ったときはChromecastでYouTube

でした!赤ちゃん連れでも働いてほしいという所と赤ちゃんがいるけど働きたいという人、たくさんいると思います。全く同じようにはいかないと思いますが参考になると幸いです。

ではまた!