本当に肩こり?肩こりと間違いやすいもの3選

こんにちは!倉敷で子育てと仕事の両立に挑戦中のかわばた整骨院院長の川端です。倉敷の寒さに挫けてバス通勤をしていましたがバス代がもったいないと怒られてロードバイク通勤復活しました。寒いです!

肩の痛みで悩んでいる方多いですね、かわばた整骨院にもたくさんの方がいらっしゃいます。単なる肩こりの場合は保険外での施術をお勧めさせていただいていますが、検査してみると肩こりではなかった、ということも案外多いです。よく見かけるものをご紹介します。

※単なる肩こりや慢性的な肩の痛みの場合は保険外での施術をお勧めさせていただいております。原因のある急性の外傷(筋肉や関節を痛めている状態)の場合は健康保険を使っての施術が受けられます。
なお、保険が使えるかどうか調べる場合は保険が使えます。
【参考】調べるだけなら保険が使える?整骨院で保険が使える場合

その1 腱板損傷

肩関節のまわりを取り囲んでいる筋肉の腱を腱板と呼びます。この腱板を痛めたものが腱板損傷です。腕を上げると痛いので五十肩と間違える方も多くいます。肩こりや五十肩の場合は腕を動かすことが治療になりますが腱板損傷では逆効果です。

誰かに手伝ってもらって痛い側の腕を横に上げて行ってもらってみてください。
・腕を下におろしている時は痛くない
・少し上げると痛くなる
・真上近くまで上げると再び痛みが消える
この状態をペインフルアークサイン陽性と言い、腱板損傷の代表的な所見です。

腱板損傷の場合はマッサージしたり運動すると悪化します。心当たりのある方は専門家に診てもらってくださいね。

その2 第一肋骨の上方変位

一番上の肋骨が上がったまま下がらなくなった状態です。第一肋骨は首の付け根のすぐ外側にあります。おそらくみなさんが『肩が凝った』と言いながら触っている場所です。

そこ、肋骨です。

第一肋骨の上方変位を起こしている場合、その場所を押すと痛いと思います。肋骨の動きが悪くて下がらないので押すと痛いわけです。その上の筋肉をマッサージしてもあまり意味がありません。マッサージでいくら強くマッサージしてもらってもほぐれないと言っていたりしますが当たり前ですよね。

試しに肋骨の動きを良くしてみましょう。深呼吸をしながら吐ききるときに胸骨を押して更に息を吐き出してみてください。押す位置は胸骨の上の方、鎖骨の近くです。無理のない範囲で3~4回押してみてください。

これで肩の痛みがやわらぐとしたら肋骨が原因の可能性が高いです。

その3 胸鎖関節の前方亜脱臼

そして、一般にあまり知られていないのが胸鎖関節の前方亜脱臼です。胸鎖関節とは鎖骨の付け根、胸骨と鎖骨の間の関節のことです。

左右の鎖骨の付け根を見比べてみてください。片方だけが前に飛び出しているとしたら胸鎖関節の前方亜脱臼の可能性が高いです。

実は、鎖骨は腕を動かすときに一緒に動いているのですが、鎖骨の動きが制限されると一緒に腕の動きも制限されてしまう場合があるんです。

そのため胸鎖関節の前方亜脱臼によって鎖骨の動きが制限されると腕の動きも制限されるわけです。

試しに鎖骨が動かないように押さえて腕を上げてみてください。90°位までしか上がらないと思います。胸鎖関節の前方亜脱臼の場合、正にその様に腕が90°までしか上がらなくなります。

当然肩も痛くなります。ですがマッサージしても治りません。胸鎖関節に問題があるため一時的に筋肉の痛みをごまかしてもすぐに再発します。

そして腱板損傷と同じく腕が上がらないので五十肩とも間違われやすいのですが、こちらは亜脱臼した胸鎖関節を整復すればその場で腕が上がるようになります。

以上、肩こりと間違いやすいものを3つ紹介させてもらいました。気になるものがある場合は遠慮なく問い合わせてくださいね!

では、また!